190519-010箱根山噴火警戒レベル引き上げと震度1の地震、河口湖の水位低下

噴火警戒レベル引き上げの箱根付近で震度1の地震、河口湖では水位低下


 
2019年05月19日の08:53に神奈川県西部でM2.5・震度1の地震が発生、箱根町と湯河原町で震度1を観測した。箱根山に対しては同日、気象庁が噴火警戒レベルを2に引き上げたばかりであることから、今後の火山活動及び地震活動に関心が集まりそうだ。

 

箱根付近で有感地震、河口湖では水位低下

神奈川県西部で有感地震が記録されたのは01月07日のM2.9・震度1以来4ヶ月半ぶり。この時の震源は芦ノ湖から東側に離れた場所であり、今回の震源とは異なっていた。

今回の地震に先立つこと数時間前には、箱根山に対し気象庁が噴火警戒レベルを2に引き上げると発表したばかりであった。

噴火警戒レベル2は「火口周辺規制」に相当し火口周辺への立入規制が行われる。レベル3は「入山規制」、レベル4は「避難準備」、レベル5は「避難」である。

気象庁によると箱根山では05月18日05時頃より芦ノ湖の西岸を震源とした地震を中心に火山性地震が増加しているといい、火山活動が高まっていると考えられ噴火が発生する可能性があることから噴火警戒レベルを2に上げたという。

神奈川県温泉地学研究所も05月19日「箱根のやや活発な地震活動(5月18日)」を公開しており、「5月18日18時頃から、箱根火山において地震数が一時的に増加しています」と発表、独自設置している震度計によると05月18日の18:42と20:36、21:26に3回の有感地震を観測したとしている。

箱根周辺での最近の注目点としては河口湖の水位低下が挙げられる。これは05月初旬に現地メディアが伝えていたもので、河口湖では雨が少なく水位が2m以上も低下、一部で湖の底が露出していると報じられていた。

河口湖では2013年春にも水位の低下が顕著となり、富士山の火山活動と関係があるのではないかと取り沙汰されたが、箱根山ではその後2015年06月から07月にかけて小規模な噴火が発生、噴火警戒レベルが3に引き上げられただけに、今回も噴火への懸念が高まりそうだ。
 

箱根山に関する最近の動き

気象庁は今回、GNSS連続観測において箱根山では2019年03月中旬頃から一部の基線で伸びの変化がみられている、と発表しているが、箱根山におけるこれまでの動きを振り返っておこう。

2015年06月から07月にかけて大涌谷付近で小規模な噴火が確認された箱根山では一時「噴火警戒レベル3」となっていたがその後噴火警戒レベルは1に引き下げられていた。

だが、今回の火山活動の高まりによって噴火警戒レベルが2に引き上げられるまでの期間にもいくつかの話題が報じられていた。

2016年08月には前年の小規模な噴火について地下の浅い場所に大量の熱水が急激に上昇したことが原因とみられる、と発表されていた。

2018年05月中旬には大涌谷で再び、一部の噴気孔から泥水とみられる噴出物が出ていたことが気象庁の調査で判明。その後2018年10月には火山噴火予知連絡会が箱根山について大涌谷火口域で土砂の噴出を伴うごく小規模な火山ガスなどの噴出減少が発生する可能性がある、との見解をまとめ、注意を呼びかけていた。

2019年01月には気象庁が、これまで噴火を想定して監視してきた火口以外での噴火リスクのある21の火山のひとつとして箱根山はリストアップされ、監視強化対象となっていた。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:【気象庁】箱根山の噴火警戒レベルを2へ引上げ 【神奈川県温泉地学研究所】箱根のやや活発な地震活動(5月18日) 【UTY】河口湖が水位低下 六角堂が地続きに