190522-009神奈川県で相次ぐクジラの死骸打ち上げ

神奈川県で相次ぎクジラ死骸打ち上げ、最近の事例とその後の地震


 
2019年05月21日と22日に神奈川県で相次いでクジラの死骸が打ち上げられた、と複数の新聞が報じている。神奈川県では04月にもクジラの死骸打ち上げがあったばかりだが、最近の同様の事例とその後の地震について。

 

神奈川県で相次ぎクジラの死骸打ち上げ

それによると05月21日に相模湾に面した神奈川県鎌倉市の材木座海岸に約8mのクジラの死骸が打ち上げられると、今度は05月22日に東京湾側の金田湾に面した横須賀市でも約6mのクジラの死骸が打ち上げられたという。

神奈川県では05月19日に箱根山の噴火警戒レベルが火口周辺規制を示すレベル2に引き上げられたばかりで、河口湖では水位低下が見られるなど災害への警戒が急速に高まっている時期だけに、相次ぐクジラの打ち上げは関心を呼びそうだ。

付近では04月20日にも、鎌倉市の稲村ヶ崎海岸でイルカの死骸が打ち上げられていたが、その後の地震はと言えば04月29日に遠州灘でM4.8・震度1の地震が起きていた程度で、強い揺れは発生していない。

クジラやイルカの座礁や打ち上げと大地震発生の間に相関関係はない、との研究成果が2018年に発表されていることから今回のクジラの死骸を地震の前兆と考える必要はないが、イルカ・クジラの「集団打ち上げ」「単独打ち上げ」「死骸の打ち上げ」「目撃」と様々なケースがある中で、クジラの死骸が打ち上がった事例とその後起きていた地震について紹介しておく。
 

クジラの死骸打ち上げとその後の地震、最近の事例

クジラの死骸が打ち上がった近の事例は前述した04月20日の鎌倉市のケースだが、2019年には他にも、04月上旬に徳島県でザトウクジラの死骸が見つかった例や03月上旬に千葉県銚子市の海岸にマッコウクジラの死骸が打ち上がった例がある。

前者については04月中に目立った地震はなかったものの、05月10日に日向灘でM6.3・震度5弱が起きたばかりで、後者についてはクジラの死骸打ち上げから6日後の03月11日に福島県沖でM6.0・震度3の地震が発生していた。

2018年はどうだっただろうか。03月下旬に静岡県御前崎市でクジラの死骸が漂着した際、また05月下旬に青森県八戸市にミンククジラの死骸が打ち上がった事例ではそれぞれ、その後強い地震は起きていなかった。

一方、09月中旬に静岡県の浜岡原発敷地内で、下旬に愛知県三河湾でそれぞれクジラの死骸が漂着した時には、10月07日に愛知県東部でM5.1・震度4という強い地震が観測されていた。

更に08月上旬に釧路市の西側にあたる北海道の白糠町でクジラの死骸が打ち上がると、その1ヶ月後の09月06日に胆振地方中東部でM6.7・震度7を記録した平成30年北海道胆振東部地震が発生していた。