190525-009千葉県南部M5.1・震度5弱と千葉で再びM5以上の可能性

千葉県南部で12年ぶりの震度5弱、千葉で再びM5以上の可能性も


 
2019年05月25日の15:20に千葉県南部でM5.1・震度5弱の地震が発生した。今回の地震については2つのシグナルが出ていた。また過去の事例からはその後千葉県で再びM5以上が起きる可能性も見られている。

 

千葉県南部で7年ぶりのM5以上、12年ぶりの震度5弱

日本国内でM5を超える地震が観測されたのは05月15日の奄美大島北東沖M5.7・震度3以来10日ぶりで、05月としては7回目。日向灘でM6.3など3回のM5超えが記録された他、05月05日の根室半島南東沖M5.3や05月15日の北海道東方沖M5.0があったためだ。

ずいぶんと多いという印象かもしれないが、実は2019年は毎月、同程度のM5以上が発生しているのだ。

2019年の日本国内を震源としたM5以上地震発生回数
01月 6回
02月 6回
03月 9回
04月 8回
05月 7回(05月25日16:00まで)

既に36数えている2019年のM5以上だが、2018年はどうだったかと言えば05月までにM5以上の地震は27回であった。日本国内における中規模以上地震は前年の1.5倍の回数で起きており、地震活動の活発化が更に強い揺れをもたらす可能性があるという点に再度、留意しておく必要があるだろう。

今回の震源であった千葉県南部で前回、有感地震が観測されたのは03月04日のM2.9・震度1とM3.0・震度1であったことから、今回の地震はおよそ3ヶ月ぶりということになる。

また千葉県南部でM5以上を記録したのは2012年07月03日のM5.2・震度4まで約7年遡る必要があり、震度5弱以上の揺れとなった地震も2007年08月18日のM4.8・震度5弱まで12年遡らねばならないため、今回の地震は千葉県南部としてはかなり珍しい規模であったと言うことが出来る。
 

シグナル出ていた相模トラフ沿い・千葉M5以上

首都圏に比較的強い揺れをもたらした今回の千葉県南部M5.1・震度5弱について、何らかのシグナルは出ていたのだろうか。出ていたのである。

まず04月22日にフィリピンでM6.4とM6.1が発生した際、過去の類似事例から2つの場所について注意を促していた。日向灘と相模トラフ沿いである。

日向灘については05月10日にM6.3・震度5弱が既に起きており、今回、相模トラフに近い千葉県南部でM5.1・震度5弱が発生したことにより、過去の事例を踏襲する形で2つの場所が揺れたことになる。

また05月08日に震度1未満ではあったが関東東方沖でM4.8の地震が発生した際、震源の位置がアウターライズであったことから過去の事例を検証したところ、5例全てでその後千葉や茨城におけるM5以上に繋がっていたことが判明している。今回の地震はこのシグナルにも合致しており、これらの点からは想定の範囲内で発生した地震であったと言うことが出来る。
 

千葉県で再びM5以上発生する可能性も

05月22日に紹介した通り、05月21日と22日に神奈川県で相次ぎクジラの死骸が打ち上がるなど首都圏における地震への懸念が今回の千葉県南部M5.1・震度5弱で一層高まりそうだが、では、今回の地震と類似した過去の地震においては、その後どのような国内発震が見られてきたのだろうか。

今回の震源位置付近には目立った活断層もなく、深さまで共通している位置で過去に発生した地震は多くない。

1951年12月のM3.8・震度1と1990年12月のM4.4・震度3、19日後に起きたM4.8・震度2程度である。

これらについてその後2ヶ月以内に国内で発生していたM5以上の地震について追跡してみると、ひとつの傾向性が見られた。

どちらのケースでも、その後千葉県で再びM5以上の地震が発生していたのである。

1951年12月の事例では4日後に千葉県南東沖でM5.3・震度2、それから5週間後に千葉県南部で再びM5.1・震度3。

また1990年12月の時は12月30日に千葉県南部でM4.8・震度2が発生すると翌日の12月31日に千葉県東方沖でM5.2・震度3が起きていた。

サンプル数が少ないことから参考とすべきだが、直近を含め再び千葉県を震源とするM5以上地震が発生する可能性を念頭に置いておいた方が良さそうだ。
 
※画像は気象庁より。