190530-009周防灘

周防灘で半年ぶりの地震、周防灘断層帯付近で


 
2019年05月30日の15:20に周防灘でM3.1・震度1の地震が発生した。周防灘で地震が起きたのは半年ぶり。今回の地震は周防灘断層帯上とも言って良い位置で発生したが、過去に付近で起きた地震では、その後山口県でM6.6を記録したこともあった。

 

周防灘で半年ぶりの珍しい地震

周防灘で有感地震が観測されたのは2018年11月21日のM3.1・震度1以来半年ぶり。2018年に2回、2017年にも2回、2013年から2016年までは各1回ずつと震度1以上を記録することの少ない震源であり、1922年以降、今回が67回目の地震であった。

05月10日に日向灘で5年ぶりとなるM6を超える規模の地震が発生、その後も断続的に続いていることに加え、05月23日には愛媛県南予でもM3.5・震度1(速報では伊予灘)が起きるなど地震が目立つ四国西部から九州東部にかけての一帯では、05月29日にも小規模ながら日向灘で再びM2.8・震度1が観測されたばかりである。

こうしたタイミングで発生した比較的珍しい周防灘における有感地震は、南海トラフ巨大地震との兼ね合いという点から注目を集めそうだが、その必要性はあるのだろうか。
 

M7.6可能性の周防灘断層帯付近

深さ約10kmであった今回の震源についてまず知っておきたいのは、周防灘断層帯上とも言って良い位置であったということである。

周防灘断層帯は主部が平均活動間隔5,800~7,500年とされている一方で、最新の活動時期が約11,000年前以後、約10,000年前以前と考えられており、30年以内にM7.6程度の地震が2~4%の確率で発生すると予測され比較的危険性の高い断層帯である。

従って今回の地震については、日向灘M6.3以降続いている四国から九州東部にかけての一帯における地震との関わりの有無にかかわらず、周防灘断層帯が動く可能性を視野に入れて今後の動向を見守っていく必要があると言えるだろう。

では、周防灘断層帯付近が過去に揺れた際、その後どのような地震に繋がっていたのか、について見てみることにする。
 

山口県中部M6.6の前にも今回付近で

今回の震源付近で過去、深さ10km前後と類似した地震4事例についてその後2ヶ月以内の国内発震を追跡してみると、際立った特徴は特に見られなかった。

気になるであろう南海トラフ関連の震源については、1998年06月の事例で周防灘からわずか1時間後に三重県南部M5.8、また2016年12月のケースでは10日後に三重県南東沖M5.0がそれぞれ起きていたが、どちらも震源の深さが400km前後の深発地震であったことから、南海トラフ巨大地震の震源とは関わりが薄い。

残る2つのうちひとつは南海トラフ関連で2ヶ月以内のM5以上は発生しなかったが、最後のひとつとなる1997年06月の例ではその後強い地震が記録されていた。

周防灘から2週間後の1997年06月25日に周防灘の北側に当たる山口県中部でM6.6・震度5強という地震が起きていたのである。
 
※画像は気象庁より。