190530-010エルサルバドルM6.6とその後の伊豆・小笠原

エルサルバドルでM6.6、その後揺れる伊豆・小笠原


 
2019年05月30日の日本時間18:03に中米のエルサルバドルでM6.6の地震が発生した。今回の震源付近が揺れた場合、世界的に太平洋プレート沿いで地震が起きる傾向があるようだが、日本においても同様で、特に伊豆・小笠原海溝沿いが目立っていた。

 

エルサルバドルからの太平洋プレート沿い地震の傾向

中米では05月13日にもコスタリカでM6.1の地震が起きていた他、02月にはメキシコでM6.7、またエルサルバドルでは2018年10月にM6.1が記録されていた。

今回の震源の深さをUSGSは65kmだったとしているが、ごく近い場所では2001年01月14日にM7.7の大地震が発生しており、この地震の深さが60kmであったことから今回の地震と似た条件であったと言える。

カリブプレートと北米プレートの境界付近で発生した今回の地震だが、ではその後どのような影響を及ぼしうるのか、過去事例から探ってみることにする。

20世紀以降、今回の震源付近で起きてきた深さ50~100kmのM6以上8事例についてその後2ヶ月以内に発生した世界M7以上を抽出してみると、太平洋プレート沿いで強い地震が観測されていたケースが目立っていた。

1992年06月28日にカリフォルニアで発生したM7.3のランダース地震をはじめ、日本でも8事例中2事例でエルサルバドルから2ヶ月以内にM7以上を記録、どちらも太平洋プレート沿いであった。

ひとつが1955年の事例で、エルサルバドルから1ヶ月後に硫黄島近海でM7.5とM7.2。そしてもうひとつが1982年のケースで、エルサルバドルの半月後に本州南方沖でM7.0(気象庁はM6.6と記録)、その半月後に今度は茨城県沖でM7.0が起きていたのである。

では次に、日本国内に絞ってもう少し細かく過去の事例を追跡してみよう。
 

伊豆・小笠原が揺れる可能性

エルサルバドルにおける今回の震源付近が揺れた際に世界的な傾向として見られた太平洋プレート沿いでの地震活動の活発化は、日本国内においても該当するようだ。

エルサルバドルから1週間後に三陸沖M6.4や同じく1週間後の北海道東方沖M6.0、11日後の千島列島M6.9、それに1ヶ月後の釧路沖M6.4などM6以上に繋がっていた事例が過半数を占めており、M5以上が起きなかったケースは8事例中1例に過ぎなかった。

従って日本における太平洋プレート沿い全般に注意が必要であるのは間違いないが、中でも注目したいのが伊豆・小笠原海溝沿いにおける地震が目立っていた点だ。

前述した通り1955年には硫黄島近海でM7.5とM7.2が連発していたが、それ以外にも多数の事例があり、8事例中7例で伊豆・小笠原M5以上が発生していたのである。

2週間後の鳥島近海M6.1や3週間後の小笠原諸島西方沖M6.4、3週間後の新島・神津島近海M5.2、6週間後の父島近海M5.4といったケースがある一方で、エルサルバドル直後に揺れていた例もある。

1982年には4日後に鳥島近海M5.6、1985年にも4日後に小笠原諸島西方沖でM5.2、そして2001年01月にエルサルバドルでM7.7の大地震が起きた際には、わずか15時間後に硫黄島近海でM6.2の地震が発生していたのである。
 
※画像はUSGSより。