190612-009宮城県沖地震と続く地震

宮城県沖地震41年と数日地震相次ぐ宮城県沖


 
1978年に発生し死者27人を記録したM7.4の宮城県沖地震から06月12日でちょうど41年となった。一方、宮城県沖では06月10日から12日まで、3日連続で計4回の地震が続いている。

 

宮城県沖で予測される大地震

宮城県沖で起き得る大地震に対しては2019年02月下旬に政府の地震調査委員会が発表した「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」において「宮城県沖のプレート間巨大地震」「宮城県沖のひとまわり小さいプレート間地震」「宮城県沖の陸寄りで繰り返し発生するひとまわり小さいプレート間地震」の3つが定義され、それぞれ発生確率はこのように予測されている。

1.宮城県沖のプレート間巨大地震:発生間隔は109年に1回とされ、1798年、1897年に発生。2011年に当該地震ではないが当該地震の震源域を含む地震が発生。今後30年以内にM7.9程度の地震が20%程度の確率で予測されている。

2.宮城県沖のひとまわり小さいプレート間地震:発生間隔は12.6~14.7年とされ、1923年から2011年03月までにM7以上が6~7回発生。今後30年以内にM7.0~M7.5程度の地震が90%程度の確率で予測されている。

3.宮城県沖の陸寄りで繰り返し発生するひとまわり小さいプレート間地震:発生間隔は38年に1回とされ、1897年、1936年、1978年に発生。2011年に当該地震ではないが当該地震の震源域を含む地震が発生。今後30年以内にM7.4前後の地震が50%程度の確率で予測されている。
 

ここ数日地震相次ぐ宮城県沖

いくつもの大地震が発生し得る宮城県沖で、06月10日から12日にかけて4回の有感地震が相次いでいる。

06月10日22:12 M4.1 震度2 宮城県沖
06月11日10:21 M4.4 震度3 宮城県沖
06月11日22:14 M2.7 震度1 宮城県沖
06月12日19:35 M4.1 震度2 宮城県沖

これら4回の震源の深さはいずれも速報値で50~60kmとされ、06月10日のM4.1は確定値で45kmと1978年の宮城県沖地震(深さ40km)に近い。

また過去1週間に関東から東北にかけての太平洋側で発生した地震はこれだけに及んでおり、茨城県が中心だった震源が宮城県に・かけての北側に移っていること、震源の深さが徐々に深くなっていることがわかる。

06月05日 M4.2 震度2 10km 福島県沖
06月05日 M3.1 震度1 40km 茨城県沖
06月06日 M3.8 震度3 40km 茨城県南部
06月07日 M3.9 震度2 40km 茨城県沖
06月07日 M4.3 震度1 30km 福島県沖
06月07日 M4.0 震度2 20km 茨城県沖
06月08日 M4.0 震度3 50km 茨城県南部
06月09日 M4.0 震度2 50km 岩手県沖
06月09日 M3.8 震度2 60km 宮城県沖
06月10日 M2.9 震度1 50km 千葉県南東沖
06月10日 M3.3 震度1 50km 茨城県沖
06月10日 M4.1 震度2 50km 宮城県沖
06月11日 M4.4 震度3 60km 宮城県沖
06月11日 M4.2 震度2 60km 千葉県北西部
06月11日 M2.7 震度1 50km 宮城県沖

こうした状況下で連発している宮城県沖の地震だが、警戒する必要はあるのだろうか。
 

宮城県沖最近の傾向は

宮城県沖における地震が3日連続で発生した、という点から言えば、特に気にする必要はなさそうだ。宮城県沖で3日連続地震が発生した履歴は過去1年間で5回もあったからである。

2018年10月31日~02日 03回
2018年11月24日~26日 03回
2018年12月01日~03日 03回
2019年02月18日~21日 04回
2019年05月05日~07日 03回

では、宮城県沖における有感地震発生数はどのように推移しているのだろうか。こちらも2012年以降、順調に減衰傾向が続いており、大きな変化は見られていない。

2012年 401回
2013年 276回
2014年 183回
2015年 180回
2016年 119回
2017年 115回
2018年 105回
2019年 44回(06月12日18:00まで)

だが、四半期ごとの地震発生数を診ると、増減を繰り返しながらも気になる点も見られる。2018年10月~12月期に急増後、2019年04月~06月期に再度、前四半期を上回っているのだ。

2018年01~03月 26回
2018年04~06月 24回
2018年07~09月 19回
2018年10~12月 36回
2019年01~03月 21回
2019年04~06月 23回(06月12日18:00まで)

06月02日に硫黄島近海でM5.7が発生した際、過去の5事例のうち3例で国内M7クラス以上が発生していた点も見逃せない。

というのも、そのうち2010年10月の事例では5ヶ月後に東日本大震災が発生、また2015年04月のケースでは宮城県沖M6.8が起きていたためである。
 
※画像は気象庁より。