190624-009千葉県南東沖M5.5・震度4とその後の福島県沖M7クラス

千葉県南東沖でM5.5・震度4、その後M7クラス地震起きやすい場所は


 
2019年06月24日の09:11に千葉県南東沖でM5.5・震度4の地震が発生した。深さ60kmであったとは言え相模トラフにも近い場所であることから今後の地震への警戒が広がりそうだが、今回の震源付近が過去に揺れた際には、その後M7クラスにつながりやすい震源があるようだ。

 

千葉県南東沖でM5.5・震度4

日本国内でM5.0以上を記録したのは06月18日の山形県沖M6.7・震度6強以来6日ぶりで、関東地方における震源としては06月17日の茨城県北部M5.1・震度4以来1週間ぶりであった。

また都心部で震度4以上の揺れを観測したのは05月25日の千葉県北東部M5.1・震度5弱以来1ヶ月ぶりであり、その前が2018年01月06日の東京湾M4.7・震度4であったことに照らせば、都心部で05月・06月と続いた震度4は地震への警戒を高めそうだ。

千葉県南東沖では03月18日にM2.7~M3.1・震度1~2の地震が3連発していた他、06月20日にもM4.4・震度2とM3.4・震度1の地震が連続して発生したばかりであった。

前者の震源は今回の震源に近かったが深さが19~22kmと今回の約60kmより浅かった。一方で06月20日の2度の地震は震源の深さが74kmと76kmと今回に比較的近かったことから、関連していた可能性は否定出来ない。

深さこそ50kmを超えているものの相模トラフにもごく近い緯度・経度における地震であったことに加え、06月20日の2回は位置的に相模トラフを挟んだ場所で起きていただけに、首都圏への影響に鑑みれば当面の間じゅうぶんな備えが必要と言えるだろう。
 

シグナル出ていた「千葉県M5以上」

千葉県でM5を超える地震が発生する可能性について、最近シグナルは出ていたのだろうか。まず05月08日の関東東方沖付近M4.8の際に、過去の5例全てでその後千葉・茨城におけるM5以上に繋がっていたというシグナルが出ていた。

茨城県南部M5.1や茨城県沖M5.7、千葉県北西部M5.0それに千葉県東方沖M6.0といった地震がその後起きており、2019年も05月08日の関東東方沖から17日後の05月25日に千葉県北東部でM5.1・震度5弱を記録していた。

また04月22日にフィリピンでM6.1の地震が発生した際には、過去の6事例中5例でその後相模トラフ付近でのM5以上に繋がっていたことがわかっており、1970年04月のときはフィリピンから5週間後に今回と同じ千葉県南東沖でM5.1・震度3が発生していた。

これらはいずれも05月25日の千葉県北東部M5.1・震度5弱が該当地震であったとも言えるが、今回の千葉県南東沖M5.5・震度4の直接的なシグナルはこの05月25日の千葉県北東部M5.1の際にこのように述べていた点にあったと言える。

「千葉県で再びM5以上発生する可能性も」

過去の2事例いずれも、千葉県北東部における類似地震後に再び千葉県でM5以上が発生していたのだ。この時「再び千葉県を震源とするM5以上地震が発生する可能性を念頭に置いておいた方が良さそうだ」と紹介していたが、今回の千葉県南東沖M5.5・震度4はシグナルから十分に予測の範囲内だったと言って良いだろう。
 

切迫性高い相模トラフ付近

では、相模トラフ付近で今後強い地震が更に続いていく恐れはあるのだろうか。02月26日に地震調査委員会が発表した「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」では、相模トラフ沿いに関しては2014年04月の「相模トラフ沿いの地震活動の長期評価(第ニ版)」が据え置かれていた。

「相模トラフ沿いの地震活動の長期評価(第ニ版)」では2つの形態の地震が指摘されており、ひとつが「相模トラフ沿いのM8クラスの地震」でもうひとつが「プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震」であった。

前者の例としては1703年の元禄関東地震(M8.2)や1923年の大正関東地震(M7.9)が挙げられており、30年予測としてM7.9~M8.6の規模の地震が「ほぼ0~6%」の確率で発生するとされている。

また「プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震」についてはM6.7~M7.3の地震が30年以内に70%程度と高い確率で予測されており、平均間隔が27.5年とされているのに対し、直近で発生した該当地震は1987年12月17日のM6.7であることから、切迫性は高いと言える。
 

5例中3例でその後福島県沖M7クラスが発生

では、今回の震源付近が過去に揺れた際、その後の国内発震に何らかの傾向性は見られたのだろうか。震源位置が近く、深さ50~100kmで発生してきた類似事例5例について、その後2ヶ月以内の国内M5以上を追跡してみた。

まず、千葉や茨城、それに伊豆といった比較的近い場所で地震が起きていた例が5例中3例であった。

翌日に千葉県東方沖M5.2・震度3や1週間後に茨城県沖M5.7・震度3、それに半月後に新島・神津島近海でM5.5といった事例であり、周辺震源への影響も無視はできないようだ。

しかし、今回の震源に関して特筆すべき点は別にある。過去の5例中4回でその後国内M7クラス以上に繋がっていたばかりか、うち3回が福島県沖であったのだ。

2010年02月の事例では1ヶ月後に福島県沖M6.7・震度5弱、2011年08月には2週間後に福島県沖M6.5・震度5弱、更に2014年06月のケースでも1ヶ月後に福島県沖でM7.0・震度4がそれぞれ発生していたのである。
 
※画像は気象庁より。