190627-009熊本県天草・芦北地方6回の地震

M7懸念の「割れ残り」熊本県天草・芦北地方で6回の地震


 
2019年06月27日午前から午後にかけ、熊本県天草・芦北地方で有感地震が相次ぎ、14:00までに6回の震度1以上を観測している。今回の震源は熊本地震における「割れ残り」とされる日奈久断層・八代海区間に近く、高い確率でM7クラスの地震が予測されていることから注意が必要だ。

 

「割れ残り」の日奈久断層八代海区間

06月27日10;26 M2.4 震度1 熊本県天草・芦北地方
06月27日10:32 M3.4 震度3 熊本県天草・芦北地方
06月27日10:34 M3.1 震度2 熊本県天草・芦北地方
06月27日10:40 M3.0 震度2 熊本県天草・芦北地方
06月27日11:25 M3.0 震度2 熊本県天草・芦北地方
06月27日13:21 M2.9 震度2 熊本県天草・芦北地方

熊本県天草・芦北地方では毎月数回程度の地震が続いており、2019年06月もこれまでに5回の揺れを観測していた。

2016年の熊本地震以降、地震活動が活発化していると見られるが、毎月1~3回程度であることが多かっただけに、これまでに10回を記録した06月のペースは熊本県天草・芦北地方としては異例である。

今回、群発化している地震の震源はいずれもほぼ同じ位置であり深さは10kmと浅い。日奈久断層帯の八代海区間に近いが実は要注意の場所だ。

というのも日奈久断層帯の南西側に当たる八代海区間は、熊本地震直後から割れ残っていると指摘されており、2017年には大地震の影響によって断層がゆっくりずれ動く余効変動が起きているとの見解が示されていた他、ひずみが依然として溜まっていると考えられることから、近い将来強い地震が起きる可能性があると考えられているためである。

地震本部では日奈久断層帯の八代海区間における30年予測について、M7.3程度の地震が最大で16%の確率で発生するとしており、専門家の中には隣の日奈久区間と連動した場合、M8に迫る規模になる恐れがあると考える向きもある。
 

熊本県熊本地方震度5弱に繋がった例も

では、熊本県天草・芦北地方で1日に数回以上の地震が連続して発生した事例は過去にあったのだろうか。

同日中に3回以上の有感地震が発生していた例は熊本地震前に3回確認されているが、そのうちの1回である1931年のケースでは数日後に同じ熊本県天草・芦北地方でM5.8・震度5という強い揺れに繋がっていた。

また熊本地震以降では2度の例があるが、これらはいずれも、その後熊本県熊本地方における震度5弱が引き起こされていた。

2016年08月06日に熊本県天草・芦北地方で3回の有感地震が観測されると08月31日に熊本県熊本地方でM5.2・震度5弱が、また2016年08月31日に3回の地震が続いた際には、翌日熊本県熊本地方でM5.2・震度5弱がそれぞれ起きていたのである。

今回、すでに6回を記録している熊本県天草・芦北地方における地震においては、前述の通り日奈久断層帯の八代海区間でM7.3程度の地震が起き得る他にも、今回のような連発が熊本県熊本地方における強い揺れに波及していく可能性も視野に入れておくべきと言えるだろう。
 
※画像は気象庁より。