190629-010北マリアナ諸島M6.5とその後の東北M7クラス

北マリアナ諸島でM6.5地震、活動北上で東北M7クラス事例も


 
2019年06月29日の日本時間00:52に北マリアナ諸島でM6.5の地震が発生した。伊豆・小笠原海溝沿いに対しては最近、いくつものシグナルが灯っていたが、今後どのような傾向を見せていくのだろうか。過去の事例ではある特徴が見られていた。

 

北マリアナ諸島でM6.5、日本でも有感地震に

この地震では日本でも東京都の小笠原村で震度1を観測したが、マリアナ諸島を震源とする地震が日本国内で有感地震として記録されたのは2019年02月12日のM6.5以来4.5ヶ月ぶり。

それほど珍しくないとの印象を与えるだろう間隔であるが、1922年以来、今回がわずか13回目、21世紀に入ってから7回目であったと知ればその考えは覆るだろう。

過去、マリアナ諸島を震源とする地震が日本国内で2回以上記録された年は2007年のみであり、この時はその後数ヶ月以内に鳥島近海M6.0と父島近海M6.6という強い地震に繋がっていた。果たして今回はどうなるだろうか。

現在、世界でM6以上の地震が多発している。過去1週間でインドネシアM7.3大地震を含む8回のM6以上が起きており、6月としては今回が18回目なのだ。これは2018年08月の22回に次ぐ回数であり、この時はM7以上大地震が同月中に4回発生していたことから、06月15日のニュージーランドM7.2と合わせまだ2回しかM7以上が記録されていない06月は、残り2日と言えども注意する必要があるだろう。
 

複数出ていた伊豆・小笠原海溝沿いへのシグナル

伊豆・小笠原海溝付近に関しては最近、強い地震に対するいくつものシグナルが点灯した状態であった。

05月30日のエルサルバドルM6.6では類似の8事例中7例で伊豆・小笠原海溝沿いM6クラスが発生していた他、この地震を受けて起きた06月02日の硫黄島近海M5.7でも、付近が揺れた際にはその後5例中3例でM7クラスが観測され、中には父島近海でM7.8というM8クラスが記録されていた例もあったのだ。

また06月16日のニュージーランド北部沖合M7.2でも類似の9例中6例でその後伊豆・小笠原海溝沿いM6クラス以上へと繋がっていたことから、今回の地震もこれらのシグナルに照らせば想定の範囲だったと言える。では、今回の震源付近が揺れた場合には、今後どのような傾向性を示すのだろうか。
 

東北地方太平洋側でM7クラスの可能性

今回の北マリアナ諸島M6.5は深さ約460kmで発生したとされているが、過去、付近で深さ300km以上で起きてきたM6以上は3回。これらについてその後2ヶ月以内の国内発震状況を追跡してみると、ある傾向が浮かび上がった。

伊豆・小笠原海溝から日本海溝を地震活動が北上したかのように東北地方太平洋側で強い地震が起きていたのである。しかも3回全てでM6.5以上のM7クラスを観測していたことから、今回も同様の展開になる可能性を視野に入れておくべきだろう。

1960年には10日後に青森県東方沖でM6.6・震度4、2010年の際には6日後に福島県沖でM6.7・震度5弱と直近といえるタイミングでM7クラスが発生していた例もあるが、1962年のケースでは1ヶ月後に岩手県沖でM6.8・震度4が起きた後、その11日後に今度は十勝沖でM7.1・震度5の広尾沖地震が記録されていた。直近だけでなく、伊豆・小笠原からの活動震源の北上には夏くらいまで警戒すべきだろう。
 
※画像はUSGSより。