190701-009青森県東方沖M5.1とその後のM6クラス

青森県東方沖でM5.1の地震、類似事例後のM6クラスは


 
2019年07月01日の09:37に青森県東方沖でM5.1・震度2の地震が発生した。青森県東方沖では1968年以降、M7クラスが起きていないことから注意が必要だが、今回の震源付近が揺れた際にはその後どのような傾向性が見られてきたのだろうか。

 

青森県東方沖でM5.1の地震が発生

日本国内でM5以上の有感地震を観測したのは06月24日の千葉県南東沖M5.2・震度4以来1週間ぶりであった。

また青森県東方沖で震度1以上の有感地震を記録したのは06月28日のM3.9・震度1以来3日ぶりで、同震源におけるM5以上としては2018年11月28日のM5.7・震度3以来約7ヶ月ぶりであった。

青森県東方沖では東日本大震災以来、18回のM5以上が発生しており、今回が19回目にあたる。中には2012年05月24日のM6.1・震度5強や2014年08月10日のM6.1・震度5弱、2014年10月11日のM6.1・震度4、それに2018年01月24日のM6.3・震度4と4回のM6以上も記録されてきたが、M6.5以上のM7クラスには至っていない。

1922年からのおよそ100年間で、青森県東方沖では11回のM6.5以上M7クラスが観測されているが、1968年05月16日にM7.9・震度5とM7.5・震度5が相次いだ十勝沖地震以後は起きていないのだ。

こうした状況であることから、2019年02月26日に地震調査委員会が発表した「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」では青森県東方沖及び岩手県沖北部について、M7.9程度のプレート間巨大地震30年発生確率が5~30%、M7.0~M7.5程度のひとまわり小さいプレート間地震30年発生確率が90%程度以上、という高い数値で示されている。
 

今回の震源後に揺れやすい場所は

今回の震源は深さ約50kmとされているが、東日本大震災以降に東北地方太平洋側で起きてきた深さ20~50kmのM5以上をマッピングしてみると、青森県の沖合に存在している空白域の南端付近で発生したことがわかる。

東日本大震災以降、強い地震に見舞われていない空白域に近いことから、青森県東方沖付近における地震活動には注意しておく必要があるのは言うまでもないが、では今回の震源付近が揺れた際に、他の地域に影響を及ぼす可能性はあるのだろうか。

付近で過去に起きてきた類似の4事例についてその後2ヶ月以内の国内発震状況を追跡してみると、全てのケースで関東から東北にかけての太平洋側でM6クラスの地震に繋がっていた。

2012年05月に青森県東方沖でM6.1・震度5強が起きた際には2週間後に千葉県東方沖でM6.3・震度3、その12日後に今度は宮城県沖でM6.2・震度4。

また2014年08月の青森県東方沖M6.1・震度5弱では1ヶ月後に茨城県南部M5.6・震度5弱やその後の岩手県沖M5.7・震度4。

更に2018年01月の青森県東方沖M6.3・震度4の時も1ヶ月後に福島県沖でM5.8・震度4といった具合で、有感地震とはならなかった残りの一つ、2013年11月のM5.5でも2週間後の茨城県沖M5.5・震度3やそれから半月後にかけて千葉県東方沖で2度のM5.5・震度4や関東東方沖でのM5.9とM5.7が発生していた。

今回の青森県東方沖M5.1においても、約2時間後の11:23にM3.6と小規模ではあるものの千葉県東方沖で早くも震度1を観測している。
 
※画像は気象庁より。