カナダでM6.2の地震、南側では2018年にM6以上が3連発


 
2019年07月04日の日本時間13:30にカナダ西部、太平洋沖でM6.2の地震が発生した。今回の震源から南側に当たる場所では2018年10月にM6以上が3連発していた。M9クラスを引き起こすとされるカスケード沈み込み帯にも近かった今回の地震だが、類似の場所が揺れた際にはその後どのような地震に繋がっていたのだろうか。

 

2018年には南側でM6以上が3連発

今回の震源は太平洋プレートと北米プレートに挟まれたファンデフカプレートの北端付近であり、南側では2018年10月22日にM6.8・M6.5・M6.2とM6を超える地震が3回続けて発生し注目を集めた。

当時、付近で過去に起きてきた10の事例からその後の傾向を追跡したところ、10例中7例で日本もしくは台湾におけるM7以上大地震に繋がっていたことから強い地震が発生する可能性があったが、この時は翌日と翌々日に与那国島近海でM6.1とM6.3が、また翌月に国後島付近でM6.3が観測されはしたものの、M7以上大地震は記録されなかった。

2018年10月にM6以上が3連発した際の震源の深さは今回と同じ10kmとされているため、地球規模で見れば近い位置で起きたとも言える今回の地震が、その後の日本・台湾M7大地震に繋がっていく恐れもあるという点にまずは注意が必要だろう。

また、もうひとつ留意しておくべきなのが、今回の震源がM9クラスの超巨大地震をもたらすと言われるカスケード沈み込み帯に近いという点だ。

カスケード沈み込み帯はファンデフカプレートが北米プレートに沈み込んでいることから南海トラフに近い環境で、1700年にはM9.2とも言われる超巨大地震を引き起こしていた。今回の地震はファンデフカプレート側だったが、カスケード沈み込み帯付近の動向を今後しばらく注視した方が良いだろう。
 

カナダ今回の震源付近後に揺れていた場所は

次に今回の震源からごく近い場所が過去に揺れた際、その後どのような傾向性が見られてきたのかについて、海外と国内の発震状況を追跡してみよう。

20世紀以降のM6以上8例についてその後2ヶ月以内の世界M7以上を見てみると、太平洋プレート沿いにおける地震が比較的目立っていた。

インドネシアやニュージーランド、アラスカなどでM7以上が記録されていた他、1993年にはカナダからわずか5日後にグアムでM7.8という強い地震が発生した事例があった。

また日本国内でも2013年にカナダでの地震から1.5ヶ月後、福島県沖でM7.1という大地震を観測したケースがある。

更に太平洋プレートの東側、アメリカ大陸を南下するような形でメキシコやペルーでM7を超える地震が起きていた例もあるなど、太平洋プレート沿いM7以上が記録されていた事例が8例中6例に達していた。

次に日本国内について見てみると、カナダでのM6以上8例中7例で2ヶ月以内に太平洋プレート沿いに当たる千島海溝から日本海溝、それに伊豆・小笠原海溝沿いでのM6クラス以上に繋がっていた。

中には前述の通り2013年に福島県沖でM7.1という大地震が起きていたケースや2008年のように父島近海でM6.6が発生していた例、それに1929年の千島列島南東沖M6.5などM7クラスであった事例もあった。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより