190706-009カリフォルニアM7.1

カリフォルニアでM7.1大地震、最近のシグナルと前回事例後のアラスカM8.6


 
2019年07月06日の日本時間12:19に米国カリフォルニア州でM7.1の地震が発生した。ほぼ同じ場所と言っていいほど近くでは前日にもM6.4が起きたばかりである他、カナダの太平洋側でも07月04日にM6.2が観測されるなど、北米大陸の太平洋側における地震活動が顕著となっている。

 

4ヶ月前に出ていたシグナル「北米M7以上」

世界でM7以上の大地震が記録されたのは06月24日のインドネシアM7.3以来12日ぶりで、2019年としては今回が8回目。2018年に8回目のM7以上大地震が発生したのが08月24日のペルーM7.1であったのに照らせば、2019年は前年より速いペースで大地震が起きており、地震活動が活発化していると言えそうだ。

また2019年にこれまで8回観測されているM7以上大地震のうち、06回は05月以降に記録されており、05月06日のパプアニューギニア7.1、05月14日のパプアニューギニアM7.6、05月26日のペルーM8.0、06月15日のニュージーランドM7.2、06月24日のインドネシアM7.3と短期間に相次いでいることから、今後もカリフォルニアにおける更に強い地震の発生のみならず、世界的な大地震の連鎖に警戒が必要な状況である。

今回のM7.1は03月01日にペルーでM7.0の大地震が起きた際、過去に発生した類似の3事例でいずれもその後北米においてM7を超える地震に繋がっていたことから、今回もこうした傾向性に沿っていたと捉えることが出来る。

過去の3事例は1959年チリ7.1の2ヶ月後にワイオミング州で起きていたM7.2、1991年ペルーM7.0の翌月にオレゴン州で観測されたM7.0、そして2005年のチリM7.8の翌日にカリフォルニアで発生したM7.2である。
 

前回のM6以上では2週間後にアラスカ・アリューシャン列島でM8.6

今回の震源位置は前日07月05日に発生していたM6.4の震源から至近であり、ほぼ同じ場所で再び強い地震が起きたと考えて良い場所であった。

サンアンドレアス断層が関係しているとの指摘も出ているだけに、今回のM7.1で収束に向かうかどうかはまだ予断を許さない。

というのもサンアンドレアス断層ではM7を超える規模のみならず、1857年にはM7.9前後であったと考えられているフォートテフォン地震が、また1906年には死者3,000人を記録したM7.8のサンフランシスコ地震が起きるなどM8クラスの巨大地震を引き起こした前例があるためだ。

フォートテフォン地震はサンアンドレアス断層の中部で、サンフランシスコ地震は北部で起きていたため、300年間断層が破壊されていないとされるサンアンドレアス断層の南部における大地震への懸念が近年高まっていたが、今回のM7.1はまさにサンアンドレアス断層の南部で起きた可能性があることから、今後更に強い地震に繋がっていくのではないかとの警戒が広がるのも無理はないだろう。

さて、では今回の震源付近が過去に揺れていた事例では、その後どのような地震に繋がっていたのだろうか。

ごく近い場所で20世紀以降に記録されてきた地震は1908年11月04日のM6.5と1946年03月15日のM6.3の2回。

このうち前者は2年前の1906年04月18日に発生していたサンフランシスコ地震から比較的近い時期に起きた地震であった。

また後者については、カリフォルニアでM6.3が観測されてから2週間後に、アラスカのアリューシャン列島でM8.6というM9クラスの巨大地震に繋がっていた。太平洋プレート沿いの地震連鎖となれば日本も千島海溝や日本海溝、それに伊豆・小笠原海溝といった場所で無関係とは言えないことから、今後の地震活動については十分に注視しておく必要があるだろう。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。