190708-009インドネシアM6.9とその後の南海トラフ地震

インドネシアでM6.9地震、類似事例後に目立っていた南海トラフ


 
2019年07月08日の日本時間00:08にインドネシアでM6.9の地震が発生した。インドネシアでは06月24日にもM7.3が起きたばかりだったが、今回の震源により近かったのは01月07日のM6.6であり、その時は翌日に種子島近海でM6.0が観測されていた。今回の震源後にはどのような傾向性が見られるのだろうか。

 

インドネシアでM6.9、01月にも近くでM6.6

世界でM6.5以上の地震を観測したのは2日前、07月06日にカリフォルニア州で起きたM7.1以来で、2019年としては今回が18回目。2018年に18回目のM6.5以上が発生したのが2018年08月22日のベネズエラM7.3であったのに照らせば、2019年の地震活動は引き続き活発と言えそうだ。

インドネシアでは06月24日にもM7.3の大地震が記録されたばかりだが、この時の震源は深さが212kmと今回の36kmよりも深く震源位置も今回より南側にあたる場所であったなど条件が異なっていた。

一方、今回の震源近くでは2019年01月07日にM6.6が起きておりこの時の震源は深さが43kmと今回に近かったことから、関連性があるとすれば注目すべきは01月07日のM6.6であろう。

01月07日のM6.6の際、過去の事例から伊豆・小笠原海溝沿いよりも「琉球海溝や南海トラフに与える影響の方が顕著である」と指摘したところ、翌日の01月08日に早速種子島近海でM6.0・震度4という地震が発生、これまで同様の傾向性を示していた。

では今回の震源にごく近い場所で過去に起きてきた地震の際には、その後どのような揺れに繋がっていたのだろうか。
 

01月と同様今回も目立つ南海トラフ関連

20世紀以降、今回の震源にごく近い場所で起きてきた深さ20~50kmのM6.5以上は9回。そのうち近い時期に起きていた地震をまとめた7事例について、その後2ヶ月間の発震状況を追跡したところ、海外における地震に関しては特に目立つ傾向性は見当たらなかった。

また日本においても、7週間後の福島県沖M6.6・震度5や6週間後の浦河沖M6.8・震度5、2ヶ月後の小笠原諸島西方沖M7.3・震度3、それに1969年08月にインドネシアでM6.9が起きた際にその1週間後にM7.8の色丹島沖地震が発生していたなど、千島海溝沿いや日本海溝沿い、それに伊豆・小笠原海溝沿いでM7クラスに繋がっていた事例も見られてはいたが、強い関連性を示しているとまでは言えなかった。

だが、南海トラフ関連震源だけは、7例中6例でM6クラス以上に結びついていた点が際立っていた。

1958年のケースでは3週間後から4週間後にかけて周防灘M5.7と日向灘M5.8、1968年には8日後に京都府南部でM5.6、1969年は6週間後に大隅半島東方沖でM5.9などM5.5以上のM6クラスが起きていたケースが多かった他、M6.5以上のM7クラスにまで達していた事例も複数なのだ。

1987年の際にはインドネシアから5週間後に日向灘でM6.6・震度5、1998年の例では1週間後に大隅半島東方沖M5.7・震度4が起きるとそれから5週間後に今度は種子島近海でM6.6・震度4。

更に2001年02月24日にインドネシアでM7.1が発生したケースでは、1ヶ月後の2001年03月24日にM6.7・震度6弱の芸予地震までが起きていたのである。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。