190710-009オホーツク海M5.8と伊豆・小笠原M7クラス

オホーツク海南部でM5.8深発地震、伊豆・小笠原M7クラスとの関係は


 
2019年07月09日の20:34にオホーツク海南部でM5.8・震度2の地震が発生した。オホーツク海南部は深さ300km以上の深発地震が多く、今回も震源の深さは約480kmであった。この場所で地震が起きた際にはその後どのような国内発震に繋がっていくのだろうか。北海道で地震が起きていた事例と、もうひとつ気になる関連性を見せている場所について。

 

オホーツク海南部でM5.8の深発地震

日本国内で震度1以上を観測した地震のうち、M5以上であったのは07月01日の青森県東方沖M5.2・震度2以来9日ぶりで、M5.5以上の地震としては06月29日のマリアナ諸島M6.7・震度1以来11日ぶりであった。

オホーツク海南部で有感地震を記録したのは2018年11月02日のM6.1・震度2以来およそ8ヶ月ぶりで、同震源では1922年以降、これまで74回の有感地震が観測されてきたことから、今回が75回目ということになる。

過去には2012年08月14日のM7.3・震度3など3回のM7以上大地震を引き起こしたこともある震源であり、これらは全て深さ300km以上の深発地震であった。今回のM5.8も震源の深さは約480kmと共通している。では、今回と類似の震源で地震が発生した場合、その後日本国内の地震には何らかの傾向性が見られてきたのだろうか。
 

北海道M6クラス以上への繋がりが過半数

今回と同様、深さ300km以上で過去に起きてきたM5以上地震11例についてその後2ヶ月間の国内発震状況を追跡したところ、2つの特徴が見られた。

まずオホーツク海南部から近い北海道における地震への影響だ。今回の震源付近が揺れた後、2ヶ月以内にM5以上の地震が発生していたケースは11例中9回。中でも北海道東方沖と根室半島南東沖が各4回ずつと最も多く、択捉島南東沖の3回、以下十勝地方南部と国後島付近、それに釧路沖が各2回ずつと続く。

また、北海道でM5.5以上のM6クラス以上が起きていた事例も11例中6回。2週間後に根室半島南東沖でM5.9、3週間後に釧路沖でM5.7、1ヶ月後に国後島付近でM6.2、40日後に択捉島南東沖でM5.5など、11回のうち半数以上でM6クラス以上に繋がっていたことから、北海道付近における地震への注意は必要と考えた方が良いだろう。
 

伊豆・小笠原M7クラスが11例中6回

だが、オホーツク海南部における今回の震源付近が揺れた際には、もうひとつの傾向性が目立っていた。11事例中、8回において、その後2ヶ月以内にM6.5以上のM7クラスが国内で発生していたのだ。

オホーツク海南部での地震から6週間後に関東東方沖M6.7や宮古島近海M6.5、3日後に奄美大島北東沖M6.8といった例もさることながら、際立っていたのが伊豆・小笠原における地震。

特に鳥島近海では1985年にM6.6、2011年にM7.0、2013年にM6.8と3回のM7クラスが発生していた他、硫黄島近海でも1997年にM6.5、2018年にM6.6と2回のM7クラスが起きていた。

他にも2009年にはオホーツク海南部から約2ヶ月後に八丈島東方沖でM6.6が記録されていたなど、11回の事例中、6回と半数以上で伊豆・小笠原でのM7クラスに繋がっていたのである。

こうした傾向は2018年10月にオホーツク海南部でM5.0の深発地震が発生した際にも「オホーツク海南部深発地震と伊豆・小笠原の関係」として紹介していた。

では、この2018年10月の時にその後伊豆・小笠原で地震が起きていたかと言えば、M7クラスこそ発生しなかったものの、オホーツク海南部から2週間後には鳥島近海でM5.4、その後も小笠原諸島西方沖M5.3、小笠原諸島東方沖M5.9と続いていたのである。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。