190714-010インドネシアM7.3とその後の北海道東方沖

インドネシアM7.3大地震とその後揺れていた北海道東方沖


 
2019年07月14日の日本時間18:10にインドネシアでM7.3の大地震が発生した。インドネシアでは06月下旬にもM7.3が起きたばかりだが、この時は震源の深さが今回の10kmに対し212kmと深かった。では、類似の事例ではその後どのような傾向性が見られてきたのだろうか。


 

インドネシアでM7.3の大地震

約3.5時間前には南側に当たるオーストラリア北西の沖合でM6.6が起きたばかりであり、短時間の間に強い地震が相次いで発生している形だ。

世界でM7以上の大地震が観測されたのは07月06日のカリフォルニアM7.1以来8日ぶりで2019年としては今回が9回目。

2018年に9回目の大地震として発生したのが2018年08月29日のニューカレドニアM7.1であったことに照らせば2019年の地震活動は活発であるといえる上に、2019年04月までに2回しか記録されなかったM7以上大地震が、05月に3回、06月に2回、そして07月も14日の時点で既に2回起きていることから、当面の間は地球規模で強い地震への注意が必要であろう。
 

インドネシア最近の地震とその後の国内発震

インドネシアでは06月24日にもM7.3の大地震が今回より南側で起きたばかりであったが、この時の震源は212kmと今回の10kmより深かったことから、関連性は薄いとみられる。

また今回の震源から北側に当たる場所では、01月07日にM6.6の地震が観測されていたが、この時の震源の深さも43kmと深かった。

寧ろ今回の地震より西側の深さ15kmで04月12日に発生したM6.8や2018年09月28日に今回より西側の深さ20kmで起きていたM7.5の方が類似地震と言って良さそうだが、M7.5の際に過去の事例から三陸沖M6以上に繋がっていく可能性を紹介していた。

この時は2ヶ月以内に三陸沖におけるM6以上は起きなかったものの、1ヶ月後に宮城県沖でM5.7・震度4が、また2ヶ月後には青森県東方沖でM5.7・震度3が発生しており、01月07日のインドエンシアM6.6の際にも11日後に三陸沖でM5.6・震度2が観測されるなど日本海溝沿いにおけるM6以上に繋がっていた。

では、今回の震源付近が過去に揺れたケースでは、その後どのような発震が見られてきたのだろうか。
 

北海道東方沖M6クラス以上が5例中4例

今回の震源にごく近い場所で20世紀以降に発生してきたM6.5以上の地震5例についてその後の国内発震を追跡してみると、1995年02月13日にインドネシアで今回に近い条件のM6.7が発生すると、その10日後に三陸沖でM6.1が起きていた事例や、1963年04月16日にインドネシアにおけるM7.1の3週間後に茨城県沖でM6.1が記録されていた事例など、日本海溝沿いでの強い地震に繋がっていた例も見られる。

ただし、今回の震源付近が揺れた場合、5例中4例でM6クラス以上が発生していた震源があった点が注目される。北海道東方沖である。

2007年にはインドネシアから3週間後に北海道東方沖でM5.6・震度3。1985年には2週間後にM5.5・震度2。直近で起きていたケースもあった。1995年02月13日にインドネシアでM6.7が発生するとその2日後に北海道東方沖でM5.8・震度2が観測されていたのだ。

更に大地震になっていた例もある。1994年10月08日にインドネシアでM6.8が発生すると、その翌日に北海道東方沖でM7.3・震度4が起きていたのだ。北海道東方沖では10月04日にM8.2の北海道東方沖地震があったばかりのタイミングであることからその影響もあっただろうが、インドネシアで今回の震源付近が揺れた5事例中4例でその後北海道東方沖M6クラス以上、という確率は念の為注意するに越したことはない、と言って良いだろう。
 
※画像はUSGSより。