190725-009千葉県東方沖M5.3とその後の東北地方太平洋側・北海道地震

千葉県東方沖でM5.3前年のM6.0に近い位置で地震、今後の傾向は


 
2019年07月25日の07:14に千葉県東方沖でM5.3・震度3の地震が発生した。今回の地震は2018年07月07日のM6.0に近い位置で発生したが、今後どのような傾向性を見せていくのだろうか。前回のM6.0及びそれ以外の類似事例から2つの特徴が見えてきた。

 

千葉県東方沖で増加する地震、07月は既に8回目

日本国内でM5以上の地震が観測されたのは07月23日の宮古島北西沖M5.0・震度2以来2日ぶりで、07月としては今回が6回目。

千葉県東方沖としても07月23日のM4.2・震度2以来2日ぶりの揺れであったが、07月22日と07月15日にもM3.5・震度1とM3.6・震度2がそれぞれ起きたばかりであった他、06月3回、05月2回、04月2回程度であった千葉県東方沖における有感地震が、07月としては今回のM5.3が8回目であることから、房総半島沖付近での地震活動が活発化している状態である。
 

太平洋プレート沿いに出ていたシグナル

今回の地震については最近シグナルが出ていた。07月04日にカナダで発生したM6.2の地震において、過去の類似事例からその後日本でも太平洋プレートに接した地域、千島海溝や日本海溝、伊豆・小笠原海溝といった場所での地震に繋がる傾向が見られていたのである。

福島県沖M5.8や三宅島近海M6.0、茨城県沖M6.0など関東地方に近い場所でもM6クラスが記録されていた事例もあり、今回の千葉県東方沖M5.3もこうした事例と似た展開の上で発生した地震であったという点では、予測の範囲内であったと言える。
 

前年のM6.0震源近くで発生

千葉県東方沖では01月29日にもM5.2・震度2の地震が起きていたが、この時の震源は今回より沖合であった。

それよりもごく近くで起きていたのが2018年07月07日のM6.0・震度5弱である。当時、房総半島沖におけるスロースリップが話題になっていたことから覚えている人も多いだろうこの地震は、震源の深さも57kmと今回の約60kmと非常に近く、震源の位置も極めて近かった。

では、2018年07月07日のM6.0以降、日本国内ではどのような地震に繋がっていたかと言えば、08月にかけて東北地方太平洋側でM6クラス2回を含む強い地震が目立っていた。

千葉県東方沖M6.0から3週間後に福島県沖M5.8・震度4、その1週間後に三陸沖M5.6・震度3、そして更に3日後ふたたび福島県沖でM5.0・震度4。その後も青森県東方沖M5.1・震度3や茨城県沖M5.5・震度4と続いていったのである。

前年のM6.0と極めて近い条件で発生した今回の地震も、こうした傾向を辿っていくのだろうか。それ以外の類似事例で追跡してみることにする。
 

東北地方太平洋側ともう一つ気になる場所は

千葉県東方沖でこれまでに発生してきた地震のうち、M5以上で今回の震源から近い位置で起きていた事例は2018年07月07日のM6.0・震度5弱を含め4回。

それらについて2ヶ月以内の国内発震状況を追跡したところ、4例中3例で似た傾向を示していた。

1973年の際には翌日、千葉県東方沖で再びM5.1、3週間後に岩手県沿岸南部でM5.0、青森県東方沖でもM5.3が記録されていた。

1979年の時は千葉県東方沖の翌日に岩手県沖でM5.0、1ヶ月後に茨城県沖でM5.3といった具合であり、2018年のケースについては前述の通りである。

過去の事例から導かれる傾向性としては、もともと地震の多いエリアであるとは言え、東北地方太平洋側におけるM5からM6クラスにまずは注意が必要だろう。

そしてもうひとつ、過去の4例に共通していた点が北海道における地震だ。2007年には2週間後に北海道東方沖M5.8・震度4、1979年の事例では1.5ヶ月後に釧路沖でM5.5、その翌日に択捉島南東沖でM5.2、1973年のケースでは5週間後に千島列島でM7.0の大地震がそれぞれ記録されていたからである。

では、2018年07月07日の千葉県東方沖M6.0の際にはどうだったのだろうか。やはり北海道で地震が起きていた。2018年09月06日の平成30年北海道胆振東部地震、M6.7・震度7である。
 
※画像は気象庁より。