190804-009福島県沖M6.4と出ていたシグナル、東北への繋がり

福島県沖でM6.4地震、出ていたシグナルと東北が揺れた事例は


 
2019年08月04日の19:23に福島県沖でM6.4・震度5弱の地震が発生した。今回の地震に関しては最近いくつかのシグナルが出ていた。付近が揺れた際にはその後、どのような傾向性が見られてきたのだろうか。

 

福島県沖でM6.4、03月に続くM6超え

日本国内でM6以上の地震を観測したのは07月28日の三重県南東沖M6.6・震度4以来1週間ぶりで、2019年としては10回目。震度5弱以上を記録したのは06月18日の山形県沖M6.7・震度6強以来1.5ヶ月ぶりであった。

また福島県沖における有感地震としては07月30日のM4.0・震度1以来5日ぶりで、2019年としては今回が43回目。M6以上の規模であったのは03月11日のM6.0・震度3以来5ヶ月ぶりであった。
 

福島県沖M6超えに出ていたシグナル

今回の地震については、過去の事例から最近いくつかのシグナルが出ていた。まず08月01日のバヌアツM6.6で過去の類似6事例中3例がその後の東北地方太平洋側M6クラスに繋がっており、1987年のようにバヌアツから4日後に福島県沖でM5.6の地震が起きていたケースがあるなど、福島県を含む東北地方太平洋側一帯でM6クラスが発生する可能性があった。

また06月29日の北マリアナ諸島M6.5でも、過去の類似3事例中全てでその後東北から北海道にかけて強い地震が起きていたこと、中には福島県沖でM6.7を記録していたこともあったことがわかっている。

更に07月04日のカナダM6.2においても、類似8事例中7事例がその後の太平洋プレート沿いM6クラス以上に繋がっており、福島県沖でも1929年のようにカナダから1.5ヶ月後にM5.5やM5.8を観測していたケースがあった。

いずれも福島県を含む東北地方、という形であったが、福島県で強い揺れが起きる可能性がある、というシグナルも出ていた。

06月24日の千葉県南東沖M5.2の際、震源の似た過去の類似5事例中3例でその後2ヶ月以内に福島県沖M7クラスが発生していたのだ。

これらの点に照らせば今回の福島県沖M6.4は予測の範囲内だったとも言えるが、問題はこれらのシグナルが示している地震の規模がM6.5以上のM7クラスであり、今回の福島県沖M6.4が該当地震とは言えないということで、更に大規模な地震発生にも備えておく必要があると言える。
 

過去の事例に見られた傾向は

では、今回の震源に似た場所で過去にM6以上の地震が起きた際には、その後どのような傾向性が見られていたのだろうか。

今回の震源の深さは約50kmとされていることから、深さ20~50kmの範囲で今回の震源から近い位置で発生してきたM6以上地震6例中、東日本大震災直後であった2例を除いた4例についてその後2ヶ月以内のM5以上を追跡してみると、やはり関東から東北にかけての一帯で地震が多く起きる傾向が見られた。

2010年03月の福島県沖M6.7ではその5週間後に宮城県沖でM5.1・震度3と比較的時間が経ってからの発震であったが、1942年02月の事例では福島県沖の2日後に青森県東方沖でM5.4・震度3、1963年の際には福島県沖の3日後に埼玉県南部でM5.1・震度3、2013年05月の時には福島県沖の11日後に房総半島南方沖でM5.0・震度1と直近でのM5以上が目立っていた。

また2ヶ月以内の関東・東北M5以上発生数も1942年には計4回、1963年は計2回、2013年も計4回と、2010年のケースを除きいずれも複数回のM5以上が記録されていた。

今回の地震はM6を超える比較的規模が大きかったことから、今後周辺の震源に影響を与える可能性も否定出来ず、前述した通り複数のシグナルが東北地方太平洋側におけるM7クラスの発生を示していることと合わせ、関東や東北での強い揺れには当面、注意した方が良いだろう。
 
※画像は気象庁より。