190808-009浅間山噴火とその後起きていた地震

浅間山で小規模噴火、過去の事例でその後起きていた地震とは


 
2019年08月07日の22:08に浅間山の山頂火口で小規模な噴火が発生した。ここでは過去の浅間山における噴火の際、その後日本国内でどのような地震が起きていたかという点から事例を紹介する。関東地方でよく揺れていた場所と複数の被災地震について。

 

浅間山で小規模な噴火が発生

浅間山の噴火を受けて気象庁では噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げ注意を呼びかけている。

今回の噴火は直前まで兆候が見られなかった点が特徴的で、気象庁によると噴火の直前、22:06に地震と振幅が大きくなり、22:08に空振が記録されたという。また噴火までマグマ活動に気になる点は見られず、08月08日未明の会見時点では水蒸気噴火かマグマ噴火かの判断が難しいことから、今後の調査を待つことになる。

浅間山で噴火が発生したのは2015年06月16日の小規模噴火以来で、この時も噴火警戒レベルが今回同様3に引き上げられたが、ここでは過去にもしばしば繰り返してきたことで知られる浅間山の噴火とその後の国内地震という点に着目して、過去の事例から何らかの傾向性が窺えるのか、紹介しておくこととする。
 

浅間山噴火後に関東揺れた事例は

1938年以降、小規模を含め浅間山で繰り返されてきた8回の噴火について、その後2ヶ月間の発震状況について追跡してみると、4回のケースで関東地方や福島県におけるM6クラス以上が発生していた。

2004年09月や1983年05月のケースではそれぞれ、浅間山の噴火から1ヶ月後に茨城県南部でM5.7・震度5弱、7週間後に福島県沖でM5.5・震度2と比較的時間が経ってからの発震であったが、残り2つの事例では浅間山から10日前後でM6クラスが起きていた。

1958年11月には浅間山噴火から2週間後に茨城県沖でM5.5・震度2、また1938年06月の際には浅間山噴火の11日後に茨城県沖でM6.0・震度3、その10日後に今度は福島県沖でM5.8・震度3、更に1週間後にも再び茨城県沖でM5.7・震度3と強い地震が相次いでいたのである。

M5以上地震に範囲を広げると、8例中7例で関東や福島における地震が記録されていた。最も目立っていたのが福島県沖で8例中6例で浅間山噴火後にM5以上が起きており、茨城県沖でも8例中4例でM5以上が観測されていた。

いずれもM7クラス以上や被災地震といった大規模な地震ではなかったが、一方で被災地震が発生していた事例も別の場所で見られている。
 

被災地震起きていた例も複数

1983年04月の浅間山噴火では翌月にM7.7の日本海中部地震が、そして2004年09月の噴火では翌月、M6.8の新潟県中越地震がそれぞれ起きていたのだ。

他にも1938年06月の浅間山噴火では7週間後に日本海北部でM5.5・震度1の地震が起きていた例もあり、8例中3例で日本海側におけるM6クラスに繋がっていたということになる。

これら3つのケースがどちらも日本海側であった点を浅間山の位置と06月18日の山形県沖M6.7・震度6強に照らすと、歪みが集中する日本海東縁変動帯における地震活動にまだ注意を要すると言えるだろう。
 
※画像は気象庁より。