190815-010青森県三八上北地方地震とその後の東北M7クラス

青森県三八上北地方M5.4・震度4とその後の東北M7クラス地震事例


 
2019年08月15日の14:33に青森県三八上北地方でM5.4・震度4の地震が発生した。同震源でM5以上を記録したのは39年ぶりで過去最大級の規模であったが、これまでに起きてきた類似10例中4例ではその後東北地方太平洋側M7クラスに繋がっていた。

 

青森県三八上北地方としては過去最大級の地震

青森県三八上北地方ではその後も15:06にM4.6・震度3の地震が起きており、震源の深さはいずれも90kmと比較的深かった。

同震源で有感地震が観測されたのは04月10日のM3.3・震度1以来4ヶ月ぶりであり、今回のM5.4・震度4は03月24日のM2.2・震度1と合わせ2019年としては3回目に当たる。

また青森県三八上北地方で過去にM5を超える規模の地震が発生したのは1980年11月27日のM5.7・震度4とM5.1・震度3のみであり、39年ぶりに青森県三八上北地方としては最大規模の地震が起きたということになる。

今回の震源位置は小川原湖の東側付近で、太平洋にもごく近い場所。付近に目立った活断層は確認されていない。
 

10例中4例で東北M7クラス発生

今回の震源付近ではこれまで、同様の深さ100km前後で数回の地震が発生してきた。では、それらの地震後の国内発震状況に何らかの傾向性は見られてきたのだろうか。

類似事例10例について、その後2ヶ月間の国内M6クラス以上地震を追跡してみると、東北地方太平洋側におけるM6クラス以上に繋がっていたケースが10例中6例に達していた。

2011年05月に深さ92kmで起きた青森県三八上北地方M4.6・震度3は東日本大震災直後であったことからその後三陸沖や宮城県沖、それに福島県沖で2ヶ月間に14回ものM6クラス以上を記録していたが、それ以外にも宮城県南部でM5.9・震度4が起きた1960年の事例や、東北地方太平洋側で複数回のM6クラス以上を観測した1961年、1965年、1968年といったケースがある。

こうした点からは今後東北地方太平洋側におけるM6クラス以上が起きる可能性を視野に入れておくべきと言えるが、更に際立っているのが10例中7例で2ヶ月以内に日本国内M6.5以上のM7クラスが発生していた点だ。

1961年02月の青森県三八上北地方M4.1では3週間後に日向灘でM7.0・震度5が、1980年03月の青森県三八上北地方M4.0・震度1では2日後に沖縄本島北西沖M6.7・震度3とその翌月の東海道南方沖M6.5・震度4が、また2007年01月のM3.2・震度1では2ヶ月後にM6.9・震度6強の能登半島地震がそれぞれ起きていたが、やはりここでも10例中4例を東北地方太平洋側が占めていた。。

1960年12月の事例では青森県三八上北地方での地震から5週間後に茨城県沖M6.8・震度4、1965年08月の際にも1ヶ月後に茨城県沖M6.6・震度4、2011年05月のケースでも1.5ヶ月後に岩手県沖M6.9・震度5弱といった形で、中でも1968年04月の例が目を引く。

1968年04月14日に青森県三八上北地方でM3.7・震度1が発生すると、その1ヶ月後の1968年05月16日に青森県東方沖でM7.9とM7.5というM8クラスが2連発したのだ。この地震は十勝沖地震と命名されている。

現在、東北地方太平洋側に対してはM6クラス以上へのシグナルが複数灯った状態にある。07月04日のカナダM6.2では過去事例8例中6例で2ヶ月以内に太平洋プレート沿いM7以上が記録されていた他、08月01日のバヌアツM6.6でも類似事例6例中3例で東北地方太平洋側におけるM6クラスに繋がっていたのだ。

これらの点を踏まえた上で、青森県三八上北地方における過去事例10例中4例でその後東北地方太平洋側M7クラスが起きていたという確率に注目しておくべきだろう。
 
※画像は気象庁より。