190824-010福島県沖M5.5と東北地方太平洋側・北海道M6クラス以上の可能性

福島県沖でまたM6クラス、なお続く東北・北海道大規模地震の可能性


 
2019年08月24日の13:53に福島県沖でM5.5・震度3の地震が発生した。福島県沖では08月04日にもM6.4・震度5弱が観測されるなど強い地震が続いている。複数のシグナルが灯った状態の東北地方太平洋側から北海道にかけての一帯だが、今回の震源付近が揺れた際にはどのような傾向性が見られてきたのだろうか。

 

福島県沖で8月2度目のM6クラスが発生

日本国内では5時間前の08:45にも石垣島近海でM5.2・震度3が起きたばかりであることから、日に2度のM5超えが観測されたことになる。同日内に2度のM5以上が記録されたのは05月15日の北海道東方沖M5.0・震度1と奄美大島北東沖M5.7・震度3以来およそ3ヶ月ぶり。

またM5.5以上のM6クラスが起きたのは08月15日の青森県三八上北地方M5.5・震度4以来9日ぶりで、2019年に発生した日本国内を震源とする地震としては26回目に当たる。

福島県沖では08月15日のM3.8・震度2など08月に4回の有感地震を観測するなど地震が多発しており、中でも08月04日にはM6.4・震度5弱の強い地震が起きたばかりであった。
 

シグナル出ていた福島県沖M5.5

今回の地震に対しては複数のシグナルが出ていた。

08月01日のバヌアツM6.6では、過去の事例6例中3例で東北地方太平洋側におけるM6クラスが発生していたのだ。

また07月25日の千葉県東方沖M5.3でも過去の4例中3例で東北地方太平洋側におけるM5~M6クラスが起きていた他、08月07日の浅間山噴火でも過去の噴火8例中4例で「関東地方や福島県におけるM6クラス以上が発生していた」と紹介していた。

これらの点に照らせば想定の範囲内であったとも言える福島県沖M5.5であったが、安心は出来ない。他にも複数、M7クラスへのシグナルが灯った状態であるからである。

07月04日のカナダM6.2の地震の際には過去の8例中6例で太平洋プレート沿いM7以上が記録されていた他、06月29日の北マリアナ諸島M6.5でも東北地方太平洋側から北海道にかけての一帯でのM7クラスに繋がっていたケースが3回中全てであった。

更に06月24日の千葉県南東沖M5.5でも5例中3例でその後福島県沖M7クラスが起きていたのである。
 

過去事例4回中3回で複数回のM6クラス以上

では、今回の震源付近が揺れた際には、続いてどのような発震が見られてきたのだろうか。

震源の位置や深さが近い過去のM5以上をリストアップしてみると、今回の震源付近では東日本大震災の直後に地震が多発していたことがわかる。東日本大震災のわずか3時間後から数日の間に、M6.5を含む10回近くのM5以上を記録していたのである。

M9.0の余震としての意味合いが強かったであろう一連の地震を除外すると、今回の震源からごく近い場所では過去に4回のM5以上が観測されてきた。

それらについて2ヶ月以内の国内発震状況を追跡してみると、際立っていたのが日本海溝から千島海溝にかけての一帯におけるM6クラスの多発である。

1959年01月の事例では4回、2003年11月の事例では5回、2006年10月の事例でも4回と、4事例中3例で複数回のM6クラス以上が記録されていたのだ。

北海道東方沖でM5.6など千島海溝沿いも目立っており、中には福島県沖から1ヶ月後の2006年11月15日のように千島列島東方でM7.9というM8クラスが発生していた事例もある。

こうした点からは、既に点灯しているシグナルだけでなく、今回の福島県沖M5.5においても、東北地方太平洋側から千島海溝に至る場所でのM6クラス以上にはまだ注意が必要と考えるべきだろう。
 
※画像は気象庁より。