190826-009愛媛県中予と南海トラフM6クラス以上

愛媛県中予で今月3回目の地震、南海トラフM6クラスに繋がったケース多数


 
2019年08月26日の05:31に愛媛県中予でM3.2・震度1の地震が発生した。非常に地震の少ない場所である愛媛県中予だが、2019年08月だけで今回が3回目の揺れであった。更に、この震源が揺れた際には、その後高確率で南海トラフにおける強い地震が起きていたのである。

 

愛媛県中予で2019年08月に異例の有感地震3回

愛媛県中予は有感地震が非常に少ない震源であり、1922年以降の発生数は今回がわずか26回目である。しかし、今回の地震がM3.2・震度1と小規模であったにもかかわらず注目されるのは、2019年08月として3回目と、非常に珍しいペースで発震しているためだ。

08月07日 M3.6 震度2 愛媛県中予
08月08日 M3.7 震度2 愛媛県中予
08月26日 M3.2 震度1 愛媛県中予

3回の地震は中央構造線断層帯の付近で起きたが、いずれも深さ40km前後と浅くないことから活断層の影響かどうかは不明である。

周辺では1857年にM7.3の大地震を記録したことがあり、すぐ隣の安芸灘では2001年03月24日にM6.7・震度6弱の芸予地震が発生しており、愛媛県中予での有感地震多発が同震源における今後の強い地震に繋がっていく可能性も否定は出来ないが、特筆すべきは南海トラフとの関連だ。
 

大阪府北部地震と鳥取県中部地震前にも揺れていた愛媛県中予

先に述べた通り愛媛県中予は有感地震が非常に少ない震源であり、2019年08月の3回を除けば過去23回しか震度1以上の地震が記録されていない。

だが、愛媛県中予が珍しく揺れた際には、その後南海トラフに関連している可能性のある震源で強い地震が起きていた事例が少なくないのだ。

直近の2回を見てみよう。2019年08月を除いた直近の地震は2018年05月21日の愛媛県中予M3.3・震度1であった。この時、翌月06月18日にM6.1・震度6弱の大阪府北部地震が発生。

その前に愛媛県中予で有感地震が起きたのは2016年09月19日のM3.5・震度1であった。この時はどうだっただろうか。やはり翌月、10月21日に鳥取県中部でM6.6・震度6弱が発生していたのである。

これらは偶然だったのだろうかそれとも愛媛県中予が揺れた際の傾向性として捉えることが出来るのだろうか。過去の事例を詳しく見てみることにする。
 

21例中14例で南海トラフM6クラス・震度4以上

2019年08月を除いた過去23回の地震のうち、ごく短期間の間に起きていたケースを除くと、愛媛県中予における有感地震発生事例は21回。それらについてその後3ヶ月間の南海トラフ関連M6クラス以上もしくは震度4以上が起きていたか追跡してみると、かなりの高確率で南海トラフ関連震源が揺れていたことがわかった。

21事例中14例で、南海トラフM6クラス以上もしくは震度4以上へと繋がっていたのである。中でもM6.5以上のM7クラスが発生していたのが前述の2016年鳥取県中部地震以外に2回。

1996年07月に愛媛県中予で地震が起きた際、10月に日向灘でM6.9・震度5弱が記録されていた。また2000年10月のケースでは愛媛県中予からわずか3日後にM7.3・震度6強の鳥取県西部地震が起きていた。

大地震との関係性という点では2001年03月24日にM6.7・震度6弱の芸予地震が発生すると、そのわずか1時間後に愛媛県中予でも有感地震が観測されるとともに、その後安芸灘でM5.2・震度5強、静岡県中部でM5.3・震度5強、そして豊後水道でM5.8・震度4と強い地震が相次いだことも愛媛県中予の特徴である。

21事例中14例で南海トラフにおける強い地震に繋がっていた愛媛県中予で、2019年08月だけで3回の有感地震が発生している現在、今後への備えは単発での地震発生以上に気を配っておく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。