190827-009神奈川県西部地震とその後の関東地方M5以上

神奈川県西部で2度の地震、関東地方M5以上に繋がった事例は


 
2019年08月27日の未明、神奈川県西部でM4.3・震度3を含む地震が2回発生した。今回の震源付近が揺れた過去の事例では、その後関東地方でM5を超える規模の地震が起きていた例が少なくない。ほぼ同一の場所が揺れた前回、2019年07月の例でもやはり関東地方M5以上に繋がっていた。

 

神奈川県西部で2度の地震

08月27日00:13 M4.3 震度3 神奈川県西部
08月27日00:15 M2.9 震度1 神奈川県西部

2度の地震は震源の位置はほぼ同じで、気象庁の発表では深さは20kmと10kmとされているが、Hi-netでは15.4kmと14.3kmと観測されていることから、おおよそ同一の場所で起きた地震であったと考えてよいだろう。

神奈川県西部で有感地震が記録されたのは07月29日のM2.9・震度1以来1ヶ月ぶりで、2019年としては今回が4度目と5度目にあたる。2017年、2018年共に3回の地震が起きていた神奈川県西部であるため今年は地震が増加している形だが、2016年に7回、2015年には42回の揺れがそれぞれ発生していたことから、それほど珍しいとは言えない。
 

8年ぶりM4超えが7月、8月と連発

神奈川県西部では07月08日にもM4.3・震度3とM4を超える規模の地震が起きたばかりであったが、この地震は神奈川県西部におけるM4を超える地震としては2011年03月以来8年ぶりであった。

注目されるのは07月08日のM4.3が今回とほぼ同じ場所で発生していた点だ。神奈川県西部としては珍しい規模で地震が続いていることになるが、この間、比較的近い箱根山では噴火警戒レベル2が維持されており噴火への警戒が呼びかけられている。

神奈川県西部と言えば1923年の関東大震災でM7.9・震度6を引き起こしており、首都直下地震にも関わりの深い震源として知られているが、西側の富士山や箱根方面及び東側の首都圏全域に何らかの影響を及ぼす可能性はあるのだろうか。

ここでは、今回の震源付近が過去に揺れた際に、その後関東地方でどのような地震が発生していたのか、データを元に追跡してみることにする。
 

8例中4例で関東地方M5以上が発生

神奈川県西部における今回の震源付近が揺れた過去の8例について、その後2ヶ月間の発震状況を調べてみると、伊豆諸島を除いた関東地方でM5以上の地震が起きていたのは8例中4事例であった。

1929年07月に神奈川県西部でM6.3・震度5が起きた際には3週間後に茨城県北部でM5.2・震度3。2016年12月の事例でも神奈川県北部から3週間後に茨城県北部でM6.3・震度6弱。

また1926年07月のケースでは3週間後に東京都23区でM6.3・震度5という強い地震が起きた後、その4日後に今度は千葉県南東沖でM5.9・震度3へと繋がっていった。

4つ目の事例は直近で今回と同一の場所が揺れていた2019年07月08日のM4.3である。この時も半月後に千葉県東方沖でM5.1・震度3の地震が観測されていたのである。
 
※画像は気象庁より。
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