190828-009石川県能登地方3連発と日本海側地震増加

石川県能登地方3連発と最近の日本海側地震増加


 
2019年08月27日の深夜、石川県能登地方で3回の有感地震が相次いで発生した。石川県能登地方における有感地震発生数は過去10年で最多を記録している。また最近日本海側での地震が増加傾向にあるが、これらの現象は今後の日本海側地震に何らかの影響を及ぼすのだろうか。

 

石川県能登地方で3回の地震

08月27日23:08 M2.7 震度1 石川県能登地方
08月27日23:19 M2.9 震度1 石川県能登地方
08月27日23:58 M3.8 震度3 石川県能登地方

石川県能登地方で有感地震が観測されたのは06月26日のM2.6・震度2以来2ヶ月ぶりで、2019年としては今回が6回目と7回目に当たる。

過去10年、毎年1~3回程度の揺れにとどまっていた石川県能登地方だけに、08月の時点で既に7回目となる有感地震が発生している点が目立つが、日本海側における地震という意味では、08月に断続的に地震が起き続けている現状に目を向けておく必要があるだろう。

08月03日 M2.4 震度1 新潟県中越地方
08月04日 M2.4 震度1 新潟県下越沖
08月09日 M2.9 震度1 富山県東部
08月12日 M3.0 震度1 新潟県下越沖
08月15日 M3.2 震度1 新潟県下越沖
08月18日 M4.4 震度3 新潟県下越沖
08月19日 M2.6 震度1 新潟県中越地方
08月19日 M3.2 震度1 新潟県下越沖
08月21日 M3.9 震度2 新潟県下越沖

日本海側では06月18日に山形県沖でM6.7・震度6強の地震が発生していたことから、その影響と見ることも出来るが、07月には日本海側でここまで頻発はしていなかった。従ってここへ来ての地震多発は、何らかの別の要因によるものである可能性も否定出来ない。
 

日本海側地震増加と浅間山噴火、そして石川県能登地方3連発

石川県能登地方では、過去に今回同様、1日に3回以上の有感地震を記録した事例がいくつか確認できる。特に2007年03月25日の能登半島地震(M6.9・震度6強)の際には、その直後から04月にかけて100回以上の地震が起きていた。

しかし、この時を除くと、石川県能登地方で日に3度以上の有感地震を観測したのは3回。では、それらの事例において、その後日本海側での強い地震に繋がっていたケースはあったのだろうか。

1933年09月、2006年08月、2008年01月に見られていたそうした事例のうち、2008年01月のケースでは日本海側で強い地震は発生せず、2006年08月には石川県能登地方での3連発から5週間後に日本海中部でM5.8の地震が起きていた。

また、1933年の際には石川県能登地方3連発から2週間後に新潟県中越地方でM6.1・震度3の地震。

事例が少ない上に、日本海中部M5.8は深さ408kmと深発であったなど石川県能登地方における3連発とその後の日本海地震に積極的な関連性が見られるとは言えないが、それでも今回の場合、他の要素を含めて考えれば今後に注意しておきたいと言える。

というのも08月25日に再びの小規模な噴火が確認された浅間山では、過去の事例から噴火後に日本海地震が起きていた事例があるからである。

1983年04月の噴火では翌月に日本海中部地震(M7.7)が、また2004年09月の噴火でも翌月に新潟県中越地震(M6.8)がそれぞれ発生していたのである。

08月に増加している日本海側での地震と今回の石川県能登地方における3連発以降を、しばらく注視していく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。