190828-010南サンドイッチ諸島M6.6

南大西洋・南サンドイッチ諸島でM6.6地震、過去事例のその後は


 
2019年08月28日の日本時間08:55に、南大西洋・南サンドイッチ諸島でM6.6の地震が発生した。世界で3週間ぶりのM6.5以上となった今回の地震だが、過去の事例では南米プレートの反対側における巨大地震へと繋がっていった事例が見られる。日本国内では何らかの傾向性は考えられるのだろうか。

 

南大西洋・南サンドイッチ諸島でM6.6の地震

世界でM6.5以上が記録されたのは08月02日のインドネシアM6.9以来3週間ぶりで、2019年としては今回が24回目に当たる。

2018年に24回目のM6.5以上を観測したのが2018年09月09日のソロモン諸島M6.5であった点に照らせば、2019年は08月に3週間の空白があったとは言え、まだ前年より多少速いペースで強い地震が起きていると言える。

南サンドイッチ諸島では04月09日にもM6.5の地震が起きており、深さも今回の24.5kmに対して38.0kmと近かったが、震源の位置は今回より北東側にずれた場所であった。

また2018年12月11日にもM7.1の大地震が観測されていたが、この時は震源の深さが133kmと今回・前回よりも深かった。

とは言え、南米プレートと南極プレート、それにスコシアプレートの3つが交差する付近で発生した地震であったという共通点を持っていたが、ではこうした地震の後、世界では、そして日本では過去にどのような地震へと連なっていったのだろうか。
 

南米プレート反対側でM8巨大地震の例も

まず南サンドイッチ諸島における今回の震源付近で、深さ20~50kmの範囲で過去に起きてきたM6.5以上について、その後3ヶ月間に世界で発生したM7以上大地震を追跡してみよう。

計7例のうち、際立った特徴とまでは言えないものの、今回の震源に絡む南米プレート側での大地震に繋がっていたケースが3事例見つかった。

1987年01月に南サンドイッチ諸島でM7.0が発生すると、その2ヶ月後にチリでM7.6とM7.4が起きていたのだ。また1959年12月の南サンドイッチ諸島M7.0では1ヶ月後にペルーでM7.1、更に1966年09月の南サンドイッチ諸島M6.7でも1ヶ月後にM8.1という巨大地震が観測されていた。

これら7例はいずれも今回の震源から非常に近い位置で起きていた地震後の傾向であるが、多少離れた場所で発生した前回、2019年04月のM6.5の際にもペルーでは05月26日にM8.0の巨大地震が起きていた。

南米プレートの反対側におけるM7以上大地震の可能性は今回も拭えないだろう。
 

日本海側に目立つその後の国内地震

次に日本国内について見てみよう。遠く離れた南大西洋であるだけに、地球的な規模で見れば日本のごく一部の地域に顕著な傾向性を与えるかどうかは不明であることから、ここでは参考データとして示すに留めるが、今回の類似震源におけるM6.5以上7例のうち、5例でその後2ヶ月以内に日本海側M5以上が発生していた点が目立つ。

1993年03月の事例では翌月と翌々月に能登半島沖でM5.0が2回。1987年01月の際には7週間後に新潟県穰中越沖でM5.9・震度4の地震。

1966年09月の時は5週間後に長野県北部M5.3・震度4、1959年02月のケースでは3週間後に新潟県上中越沖でM5.3・震度2、そして1933年08月には翌月石川県能登地方でM6.0・震度4、翌々月新潟県中越地方でM6.1・震度3とM6を超える地震が2回発生していた。

日本海側と言えば08月27日深夜に石川県能登地方で3回の有感地震が相次いで発生したばかりである他、08月に地震が増加しているなど最近の傾向性に注目したところであるため、そちらについても参照しておくと良いだろう。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。