190830-009米国オレゴン州沖合M6.3と平成30年北海道胆振東部地震、太平洋プレート西側でのM7クラス以上

米国オレゴン州沖合でM6.3、胆振東部地震だけではなかったその後の被災地震


 
2019年08月30日の日本時間00:07に米国オレゴン州の沖合でM6.3の地震が発生した。ごく近い場所では2018年08月にもM6を超える規模が観測されていたが、その後平成30年北海道胆振東部地震が起きたのは知られている通り。だが、過去の事例を追跡してみると、それ以外にも複数の被災地震へと繋がっていたことがわかった。

 

北海道胆振東部地震の前にも揺れていたオレゴン州沖合

米国では07月05日にM6.407月06日にM7.1とカリフォルニア州で地震が相次いだが、今回の震源はそれらより北側に当たる場所であった。

M6以上の地震は前日に青森県東方沖でM6.1、その前の日にも南大西洋の南サンドイッチ諸島でM6.6が起きており、2019年に世界で観測されたM6以上としては101回目と珍しくなかった今回の地震だが、注目しておくべきポイントがある。

前回、ほぼ同一と言っていい位置で地震が起きた際、その後気になる揺れへと繋がっていったためだ。

太平洋プレートの東側に当たる今回の震源ごく近くでは、2018年08月22日にもM6.2の地震が発生していた。深さも今回の5.4kmに対し10.0kmとほぼ同等であったが、この時、約2週間後の09月06日にM6.7・震度7を記録した平成30年北海道胆振東部地震が起きていたことについて改めて説明する必要はないだろう。

そこで、今回の震源付近でこれまでに発生してきたM6以上の地震とその後の発震を追跡してみると、どうも気になる傾向性が見られるようなのだ。
 

太平洋プレートの西、日本側で10例中8例のM7クラス以上

今回の震源からごく近い場所で起きてきたM6以上10例について、その後2ヶ月間の国内発震状況を追跡したところ、10例中8例という高い確率でM7クラス以上へと繋がっていったのである。

1ヶ月後に福島県沖M6.8や鳥島近海M6.6、6週間後に父島近海M6.6に5週間後の三陸沖M6.5など。

直近で起きていた事例もある。2000年01月20日にオレゴン州の沖合でM6.1が発生すると、その8日後に根室半島南東沖でM7.0の大地震が起きていたのだ。

またM6.5以上が記録されていた8例のうち、前述した平成30年北海道胆振東部地震の他にも命名地震が2つ確認されている。オレゴン州沖の8日後に発生した1968年05月16日の十勝沖地震M7.9と、2ヶ月後だった1994年12月28日の三陸はるか沖地震M7.6である。

そして、これら8例全てに共通していたのが、オレゴン州沖合が太平洋プレートの東側であったのに対して、太平洋プレートの西側で発生した地震であったという点なのだ。

10例中8例でその後M6.5以上のM7クラスが起き、そのうちの3例では命名されたほどの被災地震であったなど、今回のオレゴン州沖合における地震は注目に値すると言って良いだろう。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。