190907-010東北・北海道で続発するイルカ・クジラとその後の地震

東北北部と北海道で相次ぐイルカ・クジラ情報、最近の事例とその後の地震


 
2019年08月下旬から09月初めにかけて、東北地方から北海道でイルカやクジラの漂着や目撃が相次いでいる。イルカ・クジラの打ち上げと大地震の発生には相関関係はない、とされているが、近接した地域で短期間の間に複数回、こうした事例が続いた場合にはその後どのような地震が起きていたのだろうか。最近の事例から。

 

東北北部と北海道で相次ぐイルカ・クジラ

08月下旬に北海道根室市でマッコウクジラの死骸が漂着すると翌日の08月26日には青森県三沢市でイルカが漂着。

更にその2日後、秋田県男鹿市の陸地近くでイルカの群れが目撃されると09月03日には青森県三沢市にイルカ2頭が漂着したとされるなど、東北地方北部から北海道にかけての一帯でイルカやクジラに関する情報が相次いでいるのだ。

青森県ではイルカの漂着が続いており、近年0~4頭で推移してきたイルカの漂着が今年は既に10頭に上っているとして東奥日報が09月06日に「いったい何が?」とする記事を掲載した。

イルカやクジラの座礁と大地震の発生には相関関係はない、との分析結果が2018年10月に日本地震学会で発表されていることから、今後の大地震に繋がっていく前兆と決めつけるべきではないが、それでも気になる現象であるのは否めない。

短期間の間に近接地域でイルカやクジラの打ち上げや目撃、それに漂着が複数回見られた際には、その後どのような地震が発生していたのか。最近の事例をいくつか見てみることにする。
 

複数回のイルカ・クジラ情報とその後の地震、最近の事例は

過去数年で複数回のイルカ・クジラ情報がその後の大地震に繋がっていた事例としてまず知っておきたいのは平成28年熊本地震である。2016年04月04日に熊本県天草市でザトウクジラが定置網にかかると、その4日後の04月08日に長崎県長崎市でもザトウクジラが打ち上げられ、それから約1週間後の04月14日と04月16日にM6.5とM7.3の規模で2回の震度7が起きていたからである。

では、それ以外にはどのような地震が記録された例があるのだろうか。2017年03月上旬に鹿児島県でシャチの死骸打ち上げ、6頭のマッコウクジラ打ち上げ、それに鹿児島湾におけるクジラ目撃、が続いたことがあった。この時は03月中旬から下旬にかけて薩摩半島西方沖M5.1・震度3、種子島近海M4.8・震度2、沖縄本島近海M5.1・震度3の地震がそれぞれ起きていた。

また2018年09月中旬に静岡県の浜岡原発敷地内で海岸にクジラの死骸が漂着し、09月下旬に愛知県三河湾でもクジラの死骸が漂着した際には、2018年10月07日に愛知県東部でM5.1・震度4を観測する地震が発生していた。

2019年にも類似事例がある。01月から03月にかけて、関西から四国にかけての一帯でイルカやクジラの目撃が連続して報じられたのだ。

01月末に大阪湾で30頭のイルカ、02月中旬に愛媛県の港で2頭のイルカ、02月下旬には兵庫県の淡路島沖で200頭のイルカの群れ、03月初旬になると香川県で20頭のイルカや愛媛県で10頭以上のイルカがそれぞれ目撃されていた。すると03月13日に紀伊水道でM5.3・震度4が、03月27日には日向灘でM5.4・震度3とM5.4・震度4が連発。日向灘では更にその後、05月10日にM6.3・震度5弱という強い地震に繋がっていった。

2019年にはもうひとつ事例がある。03月から05月にかけて、秋田県や新潟県、石川県でクジラやイルカの水揚げや迷い込み、目撃が続発したのである。

03月末に新潟県佐渡島で定置網にミンククジラが水揚げされると04月に秋田県でダイオウイカ水揚げやイルカ迷い込み、それに群れ目撃が相次ぎ、05月になると石川県で相次いでクジラが目撃。この時はその後強い地震が起きていたのかと言えば、06月18日に山形県沖でM6.7・震度6強が発生していた。
 
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