190914-009青森県東方沖M5.0とその後の隣接震源及び千島海溝沿いM6クラス以上

青森県東方沖M5.0の類似事例多数で隣接震源M6クラス以上


 
2019年09月07日に発生した青森県東方沖M5.0・震度3の地震で、付近における揺れがその後周辺の震源や千島海溝沿いにおけるM6クラス以上に繋がっていく傾向性があることがわかった。青森県東方沖では近年M5以上が増加しており08月29日にもM6.1の強い地震が起きたばかり。東北北部から北海道にかけてのエリアに注意が必要だ。

 

青森県東方沖で08月29日のM6.1に続くM5.0

この地震は2019年09月07日の18:35に発生した青森県東方沖M5.0・震度3で、発生直後の速報で浦河沖M4.9・震度3として発表されていたもの。

その後確定値として気象庁が青森県東方沖M5.0・震度3であったと情報を更新したが、類似条件で過去に発生してきた地震の多くが、その後隣接する震源や千島海溝沿いにおけるM5.5以上のM6クラスに繋がっていたことがわかった。

青森県東方沖では08月29日にM6.1・震度3の強い地震が起きたばかりであったが、この時の震源は今回より南東に当たり、深さも今回の64kmに対し21kmと浅かったことから、関連性はそれほど考えなくて良さそうだ。

だが、08月29日のM6.1の際に紹介した通り、青森県東方沖では近年、M5以上の規模の地震が増加傾向にある。2015年2回、2016年0回、2017年に1回と多くなかったにも関わらず、2018年には5回に増え、2019年も今回のM5.0が既に3回目。

東日本大震災以降、懸念されている北側の割れ残りが青森県東方沖付近でM8クラスの巨大地震となって発生する恐れも否定出来ないことから、青森県東方沖は近年の中規模地震多発を踏まえ要注意の震源であると言える。

09月07日に「2019年08月下旬から09月初めにかけて、東北地方から北海道でイルカやクジラの漂着や目撃が相次いでいる」と紹介したばかりのタイミングで青森県東方沖におけるM5以上が観測されたという点も今後に注意を払うべき要素だろう。
 

隣接震源でM6クラス以上が11例中6例

青森県東方沖における前回のM5以上であった08月29日のM6.1の際、過去の事例から「青森県東方沖のみならず、東北地方太平洋側全般でM6クラスが再度発生する可能性も視野に入れておく必要がある」と紹介していたが、今回のM5.0において過去の類似地震は何らかの傾向性を示してきたのだろうか。

ここでは今回同様、M5以上、深さ50~100kmで発生してきた震源位置のごく近い地震11例についてその後2ヶ月間の国内発震状況を追跡してみた。

すると、ある傾向性が浮かび上がってきた。青森県東方沖や隣接する震源、それに千島海溝に沿った場所でM6クラスが高確率で発生していたのである。

11の事例中、青森県東方沖と隣接する震源、三陸沖や岩手県沖、浦河沖それに十勝沖といった震源におけるM6クラス以上が6例で、また千島海溝沿いまで含めれば全てのケースでM6クラス以上が起きていた。

浦河沖でM6.2や三陸沖でM5.9、十勝沖でM6.4、それに青森県東方沖自体でM5.6が発生していた他、1962年には岩手県沖M5.5、三陸沖M6.8、更には十勝沖でM7.1の広尾沖地震まで起きるなど周辺での地震活動が活発化していたのである。

東北地方北部太平洋側から千島海溝沿いにかけての一帯に対し、今後のM6クラス以上への波及を警戒すべきだろう。
 
※画像は気象庁より。