190915-009大阪湾M2.7と神戸-新潟歪集中帯

大阪湾1年ぶりの有感地震と神戸-新潟歪集中帯へのつながり


 
2019年09月15日の14:09に大阪湾でM2.7・震度1の地震が発生した。阪神淡路大震災の震源として知られる大阪湾だが、有感地震が観測されたのは2018年09月以来1年ぶり。深さ10kmであった今回の震源は六甲・淡路島断層帯付近で、過去に起きてきた4例はいずれもその後、神戸-新潟歪集中帯における強い地震に繋がっており、1941年の長野地震や1948年の福井地震の前にも揺れていた。

 

大阪湾で1年ぶりの有感地震

大阪湾を震源とする震度1以上の有感地震が起きたのは2018年09月24日のM3.0・震度1以来1年ぶり。1922年以降、これまでに105回の地震が記録されてきたことに照らせば、約1年ぶりというペースはこれまで通りと言える。

とは言え大阪湾は1995年01月17日にM7.3・震度7の阪神淡路大震災を引き起こした震源であり、同年中に観測された38回を除けば過去100年弱で60回強という少ない有感地震発生数であるだけに、関西の人口集中地帯である大阪にごく近い場所における久しぶりの地震に、不気味さを感じる人は少なくないだろう。

今回の震源位置は淡路島の東側に当たり震源の深さは約10km。阪神淡路大震災の震源域からは南側に多少離れた場所であった。

六甲・淡路島断層帯主部の南端付近であり、今後30年以内にM7.1~M7.9程度の規模の地震が「ほぼ0~1%」とそれほど高くない確率で予測されている。
 

大阪湾今回の震源付近後に神戸-新潟歪集中帯へと繋がった事例

しかし、付近で過去に起きてきた4回の事例とその後の国内発震状況を追跡してみると、神戸-新潟歪集中帯への波及が目立つ。

神戸-新潟歪集中帯は2018年の大阪北部地震や2019年06月18日の山形県沖M6.7・震度6強の際に注目を集めたが、今回の震源付近後にも多く揺れていた。

1950年01月の事例では大阪湾から2週間後に滋賀県北部でM5.4・震度3、1941年07月には8日後に長野県北部でM6.1・震度6の長野地震、そして1948年06月には大阪湾から2週間後に福井県嶺北を震源とするM7.1・震度6の福井地震がそれぞれ起きていたのである。

4例中最後の事例となる1933年08月のケースでも大阪湾から石川県能登地方でM6.0・震度4と新潟県中越地方M6.1・震度3がやはり2ヶ月以内に発生しており、過去のデータからは高い関連性が窺われる。
 
※画像は気象庁より。