190925-009パキスタンM5.6とユーラシアプレート境界沿いで続く地震

パキスタンM5.6で多数の死傷者、ユーラシアプレート境界沿いで続く地震


 
2019年09月24日の日本時間20:01にパキスタンの北東部でM5.6の地震が発生し多くの死傷者が出ていると報じられている。パキスタンでは2005年にM7.6の大地震が起きていた。今回のパキスタン地震においては、アルバニアやギリシャといった同じユーラシアプレート境界沿いでも中規模の地震が相次いでいた。日本においても日本海側に北米プレートとの境界が存在している。

 

2019年09月24日20:01 M5.6 パキスタン北東部

NHKは今回の地震で23人が死亡、400人以上がケガをしたと報じており、震源はユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界付近で深さは約10kmであったとされている。

パキスタンでは今回より北側に当たる位置で2005年10月08日にM7.6の大地震が発生、約10万人の犠牲者を出したとも伝えられており、周辺における大地震としては他にも、今回より東側、インド北部に当たる場所で1905年04月04日にM7.8の大地震が起きおよそ2万人の被害が出たことがある。

また、M5以上の地震はごく近くでも記録されており、最近では2015年07月にM5.1の地震が観測されていたほか、2001年や1999年にもM5台の地震がそれぞれ発生していた。

今回の地震に先立っては09月21日から22日にかけて、今回よりも北側、タジキスタンとアフガニスタンでM4.5~M4.9の規模の地震が3回相次いでいた点と、同じユーラシアプレート境界付近のアルバニアでM5.6を始めとするM5前後の地震が09月21日~23日にかけて5回発生していた点が注目される。

特にユーラシアプレートの境界付近ではギリシャでも09月20日にM4.7、09月24日にM4.9と中規模地震が続いており、太平洋プレート沿いにおける強い地震の続発に照らせば、ユーラシアプレート境界での地震にしばらく留意しておくべきだろう。というのも日本列島においても日本海側にユーラシアプレートと北米プレートの境界が存在しているためだ。

今回の震源にごく近い場所で過去に発生してきたM5台の地震5例についてその後の世界的な発震傾向を追跡してみると、5例中2例で3ヶ月以内にユーラシアプレート境界に近い場所におけるM7以上大地震が起きていた。

日本ではどうであったか言えば、1978年05月にパキスタンでM5.0が発生した際、1ヶ月後の1978年06月12日にM7.4の宮城県沖地震が、そして前述した2005年10月08日のパキスタン地震の時には5週間後に三陸沖でM7.2の大地震が起きていた。

これらは地球規模のスケールで見ればユーラシアプレートの境界に近かったとは言え、北米プレートと太平洋プレートの境界付近であったことからパキスタンの地震によるユーラシアプレート境界沿いへの影響は薄いと見られるが、参考として挙げておく。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。
関連URL:【NHK】パキスタン M5.6の地震 23人死亡