190928-010天草灘と熊本県天草・芦北地方で相次いで地震

2019年に地震増加中の熊本県天草・芦北地方と天草灘で相次ぐ揺れ


 
2019年09月28日の午前までに、天草灘と熊本県天草・芦北地方で相次いで地震が発生した。布田川断層帯と日奈久断層帯に挟まれた場所における地震だったが、熊本県天草・芦北地方では今年有感地震発生数がかなり増えているのだ。日奈久断層帯には歪みが残ったままだとされている。

 

2019年09月28日02:33 M4.1 震度3 天草灘(深さ約10km)
2019年09月28日08:47 M3.3 震度2 熊本県天草・芦北地方(深さ約10km)

天草灘で有感地震が発生したのは08月13日のM2.8・震度1以来1.5ヶ月ぶりで2019年としては今回が5回目。また熊本県天草・芦北地方では09月07日にもM2.9・震度2を観測しており2019年としては今回が32回目の地震であった。

最近の傾向として知っておきたい点としてはまず、熊本県天草・芦北地方における有感地震発生数が増加していることが挙げられる。

2015年まで年に数回程度であった熊本県天草・芦北地方の有感地震が、熊本地震が起きた2016年に58回と跳ね上がった後、2017年と2018年にそれぞれ13回と沈静化の兆しを見せていたにもかかわらず、2019年はこれまでに32回と大きく増えているのだ。

熊本県天草・芦北地方の有感地震発生数
2016年 58回
2017年 13回
2018年 13回
2019年 32回(09月28日10:00現在)

天草灘及び熊本県天草・芦北地方が今回と同じように短期間の間に連鎖した過去のケースは類似震源のみを抽出すると2回。2005年09月と2007年12月に似たようなパターンを記録したことがある。

どちらもその後、九州における目立った揺れにはつながらなかったが、今回の場合には熊本地震以降の環境変化についても考えておく必要がある。

今回の震源は天草灘と熊本県天草・芦北地方共に深さ約10kmと共通しており、布田川断層帯と日奈久断層帯に挟まれる位置であった。

熊本地震の震源域であった布田川断層帯と日奈久断層帯だが、日奈久断層帯には熊本地震以降も依然として歪みが溜まったままの状態であり、複数の区間が連動した場合にはM7.5からM8クラスの大地震となる可能性も指摘されているのだ。

こうした場所にある熊本県天草・芦北地方で今年になって地震が大きく増えている現状と、今回短時間の間に天草灘との間で地震が相次いだことから、2つの震源が連動した過去の2事例ではその後顕著な揺れには繋がらなかったとは言え、数日間は付近の動きを注視すべきであろう。
 
※画像は気象庁より。