191002-010三陸沖アウターライズ地震

三陸沖アウターライズでM4.8、昭和三陸地震震源にも近い場所で


 
2019年10月02日の10:43に三陸沖付近でM4.8の地震が発生した。日本海溝の外側、アウターライズ領域で起きた地震であり、1933年の昭和三陸地震震源にも近かった。ごく近くで記録されてきた地震とその後を追跡してみると関東から東北にかけての太平洋側でM5以上が複数回発生する傾向があるようだ。昭和三陸地震の時にも、3ヶ月後に宮城県沖でM7.1が起きていた。

 

昭和三陸地震そばアウターライズで地震

2019年10月02日10:43 M4.8 震度- 三陸沖/東北地方東方沖付近(深さ約10km)

震度1以上は観測されなかったものの、今回の地震は日本海溝の外側、アウターライズ領域で発生した点が特徴的であった。

2019年02月26日に地震調査委員会が発表した「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」において、「海溝軸外側の地震」は今後30年以内の発生確率が7%とされる一方でこのように警戒が呼びかけられている。

「1896年の明治三陸地震後の1933年の昭和三陸地震のようにプレート間地震の数十年後に発生することがあるため、東北地方太平洋沖地震後、長期間に渡って注意する必要がある。」

1933年の昭和三陸地震はM8.1・震度5弱、津波地震として知られており、明治三陸地震の影響を受けたと考えられていることから東日本大震災以降、アウターライズ領域で同様の地震が起き得る危険性について大震災以降、様々な形で指摘されている。

今回のM4.8は想定されているアウターライズ巨大地震の震源域の北側で発生した地震ではあったものの、昭和三陸地震の震源に近い場所であった。
 

アウターライズ後に関東・東北M5以上多発の傾向性

今回の震源にごく近い位置では過去に数回、M4台後半からM5台の地震が起きてきた。東日本大震災直後であった2011年03月11日~16日にかけても今回の震源付近で3回の中規模地震が記録されていたが、これを除いた4例についてその後2ヶ月以内の国内M5以上を追跡してみると、いずれの事例でも日本海溝沿いにおけるM5以上が複数回と多発していたことがわかった。

2000年07月に今回の震源付近でM5.2が発生した際には2週間後の茨城県沖M6.4・震度5弱を始め三陸沖や千葉県東方沖などで計4回のM5以上が。2012年05月の事例でも2週間後の千葉県東方沖M6.3・震度3やそれから12日後の宮城県沖M6.2・震度4など2ヶ月以内に計8回のM5以上が起きていた。

また2018年04月の時にもM5以上が計4回、2018年11月のケースでもM5以上が計5回と、いずれも関東から東北地方太平洋側における複数回のM5以上へと繋がっていたのである。

同じアウターライズ領域における地震としては今回より北東に当たる場所で2019年04月06日にM4.6が発生していたが、この時も5日後の三陸沖M6.2を始めM5以上が計3回観測されており、1933年の昭和三陸地震においても、3ヶ月後には宮城県沖でM7.1・震度4が引き起こされていたことからも、アウターライズ後の日本海溝沿い地震に留意しておく必要があるだろう。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。