191006-001奄美大島北西沖M5.0とその後の台湾や南海トラフ事例

奄美大島北西沖でM5.0地震、5年ぶりの浅い震源M5以上


 
2019年10月06日の05:18に奄美大島北西沖でM5.0・震度2の地震が発生した。奄美大島北西沖では年に数回程度の地震が起きているが、浅い震源におけるM5以上としては5年ぶりとなる揺れであった。過去の事例ではその後台湾で強い地震が発生していたケースが目立つ他、日向灘や豊後水道といった場所でM5以上が起きたこともあった。

 

奄美大島北西沖でM5.0、震源浅いM5以上としては5年ぶり

2019年10月06日05:18 M5.0 震度2 奄美大島北西沖(深さごく浅い)

日本国内でM5以上の有感地震が観測されたのは09月18日の択捉島南東沖M5.3・震度1以来18日ぶり。

地震の多い日本列島だけにM5以上の国内有感地震が18日間にも渡って記録されなかったのは2019年としては最長で、2017年12月20日の九州地方南東沖M5.2・震度1から2018年01月10日の千葉県東方沖M5.2・震度2まで21日間発生しなかったケース以来である。

2019年09月の地震概況」で「震度4以上の地震が0回と今年最少を記録するなど地震活動の静穏な月であった」と紹介したが、今回のM5.0以降、静穏が続くのか今回の地震を機に地震活動が活発化していくのかという点を注視していく必要があるだろう。

奄美大島北西沖で有感地震が起きたのは08月07日のM3.5・震度1以来2ヶ月ぶりで、2019年としては今回が5回目に当たる。

07月13日にはM6.0・震度3という強い地震が観測されたが、この地震は震源の深さが256kmと深く、ごく浅い位置で発生した今回の地震とは性質が異なっていた。

奄美大島北西沖の深さ20km以下で起きたM5以上の有感地震としては2014年08月15日のM5.5・震度3まで遡る必要があることから、今回の地震は奄美大島北西沖の浅い震源としては珍しい規模だったと言えよう。
 

台湾での強い地震事例と日向灘や豊後水道揺れたケースも

沖縄トラフに近い場所で発生した今回の地震だったが、沖縄トラフに関しては大きな地震に注意すべきとの意見も見られる。

平成28年熊本地震後に南海トラフ巨大地震への影響に懸念が生じた際、九州の南西沖から沖縄にかけて伸びている海底盆地である沖縄トラフとの関連の方が南海トラフよりも深いとの指摘が出ていたのである。

実際、2016年04月の熊本地震から1ヶ月後には台湾付近でM6.4とM6.5が連発していた他、2016年05月末には石垣島北西沖でM6.2という強い地震が起きていた。

では奄美大島北西沖で5年ぶりに発生した浅い震源におけるM5以上であった今回の地震では、過去の事例から何らかの傾向性は見受けられるのだろうか。

付近で起きてきた過去の事例6例についてその後の発震状況を追跡してみると、最も目立っていたのが6例中3例で台湾付近における地震に繋がっていた点であった。2004年10月の事例では5週間後に台湾付近でM5.9が、2018年02月のケースでも10日後に台湾付近でM5.3が、そして今回の震源近くであった2019年07月29日のM4.0においても、10日後に台湾付近でM6.4という地震が発生していたのである。

気になる南海トラフはどうであったかと言えば、奄美大島北西沖から5日後に大隅半島東方沖M5.2・震度2や3週間後に日向灘M6.0・震度4、3日後2豊後水道M5.0・震度4といった地震へと波及していた事例が見られたと同時に、6例中2例で東海道南方沖M5以上、M5.7とM5.3が起きていた。
 

※画像は気象庁より。