191007-011伊予灘で13ヶ月ぶり地震、前回の南海トラフ巨大地震前にも空白が

伊予灘で13ヶ月ぶり地震、空白は前回の南海トラフ巨大地震前にも


 
10月07日の08:02に伊予灘でM4.3・震度3の地震が発生した。深さは約50kmであった。伊予灘で有感地震が観測されたのは13ヶ月ぶり。地震が少ない震源ではないが、最近の減少は朗報とも言えないようだ。というのも昭和東南海地震と昭和南海地震の直前にも、それぞれ伊予灘で1年以上の地震空白が記録されていたためである。

 

伊予灘で13ヶ月ぶり地震、空白は前回の南海トラフ巨大地震前にも

2019年10月07日08:02 M4.3 震度3 伊予灘(深さ約50km)

伊予灘で有感地震が観測されたのは2018年08月31日のM3.9・震度2以来およそ13ヶ月ぶり。

伊予灘では2019年05月23日にM3.4・震度1の地震が起きていたが、この時の地震はその後確定値で震源が愛媛県南予に更新されていた。

1922年以降、300回以上の有感地震を記録するなど地震が少ないとは言えない伊予灘だけに1年以上地震が途絶えたのは1996年から1997年にかけて発生して以来、22年ぶりのことであった。

伊予灘における地震ということで南海トラフ巨大地震との関連を思い浮かべる人が多いだろうが、最近の地震が減少しているからと言って気を抜くわけにはいかないようだ。

というのも伊予灘では、昭和東南海地震と昭和南海地震の直前にもそれぞれ、1年以上有感地震が観測されなかったためである。

1943年から44年にかけて15ヶ月の沈黙後、半年で昭和東南海地震。そして1945年から46年にかけて20ヶ月沈黙した後、3ヶ月で昭和南海地震であった。

1943年03月05日 M-.- 震度1 伊予灘
1944年06月07日 M6.0 震度4 伊予灘
1944年12月07日 M7.9 震度6 昭和東南海地震

1945年01月06日 M4.4 震度2 伊予灘
1946年09月06日 M4.3 震度2 伊予灘
1946年12月21日 M8.0 震度5 昭和南海地震

今回13ヶ月ぶりに発生した伊予灘での地震であったが、昭和東南海地震や昭和南海地震の直前にも同様の空白があっただけに気を抜くわけにはいかないだろう。
 

類似事例後に起きていた被災地震は

今回の震源は安芸灘断層帯と中央構造線断層帯に挟まれた位置であった。

中央構造線断層帯の伊予灘区間は30年以内にM8.0もしくはそれ以上の規模の地震がほぼ0%の確率で起きるとされているが、安芸灘断層帯は30年以内にM7.2程度の地震が0.1~10%と非常に高い確率で予測されており注意が必要だ。

次に、過去の類似事例について見てみることにする。これまで300回以上記録されてきたとは言え今回の震源からごく近くで地震が発生したケースはそれほど多くない。

比較的近く、震源の深さも今回の50kmに似た過去の事例4例とその後の発震状況を追跡してみると、顕著な傾向性は見られなかったものの、1件、気になるケースがあった。

2001年01月05日に伊予灘でM4.0・震度2が発生してから1週間後に兵庫県北部でM5.6・震度4が起きると、それからおよそ2ヶ月後に安芸灘を震源とする芸予地震(M6.7・震度6弱)へと繋がっていったのである。
 

※画像は気象庁より。