191008-009父島近海M4.8地震と関東地方直撃可能性の台風19号

父島近海でM4.8地震、関東地方直撃可能性の台風19号今後の影響は


 
2019年10月08日の16:31に父島近海でM4.8・震度1の地震が発生した。伊豆・小笠原海溝からマリアナ海溝にかけて地震が増加傾向にあるが、今回の揺れはちょうど日本列島の南側で発達中の台風19号との兼ね合いという点から捉えることも出来そうだ。今年上陸した台風には、翌日M6.6という強い地震に繋がっていたケースもある。

 

父島近海M4.8・震度1と伊豆・小笠原海溝からマリアナ海溝で発生した地震

2019年10月08日16:31 M4.8 震度1 父島近海(深さ約10km)

父島近海では09月にもM4.1とM3.8と2度の震度1が観測されるなど2019年としては今回が7回目の有感地震であったが、深さ20km以下で起きたのは05月09日のM不明・震度1・深さ0km以来5ヶ月ぶり。

またその前はと言えば2016年12月19日のM4.2・震度1まで2年以上遡る必要があることから、父島近海における浅い場所での有感地震としては今回の揺れは比較的珍しかったと言える。

伊豆・小笠原海溝からマリアナ海溝にかけての一帯については10月01日と10月07日にTwitter及びFacebookで中規模の地震が増加していると紹介していた。

それらの地震の多くが深さ100km~200km前後であったことから今回の父島近海深さ約10kmとは性格が異なっており関連は薄いと見られる。

10月01日 M4.9 北マリアナ諸島(深さ約35km)
10月02日 M4.5 八丈島付近(深さ約91km)
10月03日 M4.6 北マリアナ諸島(深さ約72km)
10月05日 M4.7 グアム(深さ約143km)
10月07日 M4.9 グアム(深さ約206km)
10月07日 M4.7 北マリアナ諸島(深さ約119km)
10月07日 M4.9 北マリアナ諸島(深さ約182km)

しかし、別の観点から今回の父島近海M4.8・震度1に注目しておく必要もありそうだ。ちょうど父島近海の南側を通過したばかりで、関東を直撃する可能性が高いとされる台風19号による影響だ。
 

台風通過と強い地震、上陸翌日に三重県南東沖M6.6の事例も

台風の通過と地震発生には何らかの関係があるのではないかとの説は根強く聞かれ、これを肯定的に捉える専門家もいる。メディアで台風と地震の相関性を指摘する論調も見られ、その理由としては気圧の変化や台風通過後の気温上昇に伴う地表・地殻の変動、それに大量の雨が地中にしみこむ影響などが挙げられるが、過去のデータからもそれは傾向性に表れている。

2015年以降、日本列島に上陸した台風23例についてその後1週間以内の国内発震状況を追跡してみると、19例でM5以上が、そして7例ではM5.5以上のM6クラス及びそれ以上が起きていたからである。

2016年09月20日に上陸した台風16号では翌日に鳥島近海M6.3・震度1、その2日後に関東東方沖M6.5・震度1が発生した後、それから3日後に浦河沖M5.5・震度4と沖縄本島近海M5.7・震度5弱と1週間以内にM6クラスが4回も記録されていた。

また2018年09月04日に上陸した台風21号では翌日に茨城県沖でM5.6・震度4が起きるとその翌日にはM6.7・震度7の平成30年北海道胆振東部地震。

2019年はどうかと言えば07月27日に上陸した台風6号のケースが特徴的だ。三重県南部に上陸するとその翌日、07月28日に三重県南東沖でM6.6・震度4が発生していたからである。この時は更に07月30日に八丈島東方沖でM5.9・震度3、08月04日に福島県沖でM6.4・震度5弱と台風上陸から1週間の間にM7クラスを含むM6クラス以上が3回も観測されていたのである。

こうした事例に照らせば、今回の父島近海M4.8・震度1は日本列島の南側を進む台風19号が3連休にかけて関東を直撃する可能性が高いとされているだけに、改めて強い地震への注意を怠らないようにとの意味合いで捉えることも出来るだろう。
 

※画像は気象庁より。
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