191009-012鳥島近海でM5.0・震度1、台風19号の動きと北海道M6以上の傾向性

鳥島近海でM5.0の地震、前日の父島近海M4.8からの流れと台風19号


 
2019年10月09日の17:52に鳥島近海でM5.0・震度1の地震が発生した。鳥島近海で有感地震が観測されたのは4ヶ月ぶり。伊豆・小笠原M5以上に対してはシグナルが出ていたが、今回の地震を受けて注目すべきは前日の父島近海M4.8から鳥島近海M5.0へと北上の流れと台風19号の動きであろう。

 

2019年10月09日17:52 M5.0 震度1 鳥島近海(深さ約440km)

日本国内でM5以上の地震が観測されたのは10月06日の奄美大島北西沖M5.1・震度2以来3日ぶり。

また伊豆・小笠原では10月08日にも父島近海でM4.8・震度1の地震が起きたばかりであった。

鳥島近海で有感地震が発生したのは06月04日のM6.2・震度4以来4ヶ月ぶりで、2019年としては今回が3回目。

前回そして今回とも深さ400kmを超える深発地震であったが、鳥島近海では深さ400km前後で強い地震が起きることも多く、2012年01月01日にはM7.0・震度4、2013年09月04日にもM6.8・震度4とM7クラスも少なくない。

こうした特徴に照らせば今回の鳥島近海M5.0・震度1の地震に目立った点は見当たらないが、台風19号の動きに合わせるように前日の父島近海M4.8そして鳥島近海M5.0と伊豆・小笠原における地震活動が北上していることには留意しておく必要があるだろう。過去の上陸台風とその後の発生地震に関するデータは父島近海M4.8の記事を参照のこと。

伊豆・小笠原M5以上についてはシグナルが出ていた。09月16日の硫黄島近海M5.4・震度1において、過去の事例6例中5例でその後伊豆・小笠原M5以上へと繋がっていたのである。

前日の父島近海M4.8において伊豆・小笠原海溝からマリアナ海溝にかけての一帯で10月に入ってから地震が増加していると指摘していた点を踏まえれば、今回の地震は予想の範囲内であったと言える。

では今後どのような発震傾向を示す可能性があるのか、についてはまず前述の通り台風19号の日本列島接近に伴う地震活動の変化を注視すべきと言えるが、鳥島近海における今回の震源付近で記録されてきた過去の地震3例でもある特徴が見られている。

1984年10月、2005年11月、2009年03月の3事例全てにおいて、その後2ヶ月以内に北海道東部におけるM6以上に繋がっていたのだ。択捉島南東沖M6.3・震度3、浦河沖M6.7・震度5弱、そして千島列島M6.7・震度3などである。
 

※画像は気象庁より。