191011-009台風19号接近・上陸と過去の台風歴代ランキング後に起きていた地震

台風19号接近で知っておきたい歴代台風ランキングとその後の地震


 
2019年10月12日から13日にかけて関東地方から東海地方への上陸が予想されている台風19号による大雨と風の影響に懸念が広がっているが、過去歴代の強い台風の上陸後にはどのような地震が起きていたのだろうか。過去数年の上陸台風23例中、1週間以内にM5以上が観測されたのは19例、そのうちM6クラス以上であったのが7例だが、歴代の台風ランキングではM7クラスに繋がっていたケースも複数見られた。

 

台風19号接近で今後の地震は

台風19号は10月11日15時現在、中心気圧925hPaで中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速が70m/sと大型で非常に強い勢力で北上しており、10月12日の夕方から夜にかけて関東地方から東海地方に上陸する可能性が高いとされている。

10月08日に父島近海でM4.8・震度1の地震が発生した際に触れたとおり、台風の通過と地震発生との間には相関性があるのではないかとの考えは根強く、過去のデータでも2015年以降に日本列島に上陸した台風23例では上陸から1週間以内にM5以上の地震が起きていた事例が19例、M6クラス以上へと繋がっていたケースが7例確認されている。

今回の台風19号は過去数年に上陸した台風の中では最強クラスと言われており、こうした事例を当てはめて考えるのが適切かどうかは不明である。では、歴代の強い台風後にはどのような地震が起きていたのだろうか。
 

歴代台風ランキングとその後の地震

気象庁が公開している「上陸時(直前)の中心気圧が低い台風」のランキング(1951年~2019年第12号まで)によると、上陸時の気圧が低かった順にこのようになっている。

1位 925hPa 1961年09月16日 第2室戸台風
2位 929hPa 1959年09月26日 伊勢湾台風
3位 930hPa 1993年09月03日
4位 935hPa 1951年10月14日
5位 940hPa 1991年09月27日
5位 940hPa 1971年08月29日
5位 940hPa 1965年09月10日
5位 940hPa 1964年09月24日
5位 940hPa 1955年09月29日
5位 940hPa 1954年08月18日

これら歴代の強力台風10個について、その後1週間以内にM5以上の地震が発生していたのは10事例中4例と意外にも少なかった。しかし、4例いずれもM5.5以上のM6クラスであり、前述したここ数年の23例中7例であったM6クラスと比較すれば、歴代のランクイン台風では強い地震へと繋がる確率が高いとも言える。

次に10例についてその後1ヶ月以内の発生地震を追跡してみるとM6クラス以上が発生していた事例が9例で、M7クラス以上を含んでいたのが3例であった。

そして更に、1ヶ月以内ではなかったものの約40日後に東海道南方沖でM6.9が起きていた1993年と、台風上陸から8日後にサハリン西方沖でM6.9が発生し日本国内で震度3を記録した1971年のケースを含めれば、10例中5例でおよそ1ヶ月以内にM7クラスへと結びついていたのだ。

歴代台風ランキング中M7クラス発生事例

1959年09月26日上陸 伊勢湾台風
1959年10月26日 M6.8 震度3 福島県沖

1993年09月03日上陸 
(1993年10月12日 M6.9 震度4 東海道南方沖)

1951年10月14日上陸
1951年10月18日 M6.6 震度4 青森県東方沖

1971年08月29日上陸
(1971年09月06日 M6.9 震度3 サハリン西方沖)

1965年09月10日上陸
1965年09月18日 M6.6 震度4 茨城県沖
 

室戸台風、枕崎台風そして狩野川台風後の地震

気象庁による上記のランキングは1951年以降のデータであるが、それ以前に発生していた有名な台風の場合はどうだっただろうか。1934年に911hPaで上陸したとされる室戸台風、そして1945年に916hPaで上陸したとされる枕崎台風である。

室戸台風の場合は上陸から3日後に岩手県沖M5.6・震度2、また枕崎台風も上陸翌日に千葉県東方沖でM5.7・震度2が起きるなどやはりどちらも1週間以内にM6クラスが起きていた。

そして枕崎台風では上陸の2日後に十勝沖でM6.6・震度4、上陸から3週間後に根室半島南東沖でM6.7・震度4と1ヶ月以内に2度のM7クラスへと繋がっていったのだ。

1ヶ月以内にM5以上の地震が観測されたのは室戸台風が8回、枕崎台風が9回と台風上陸後の地震活動も活発であった。

最後に、今回の台風19号が類似しているとして名前が挙がっている1958年の狩野川台風のケースではどうであっただろうか。

1ヶ月以内のM5以上は5回。その中には沖縄本島北西沖M6.0・震度3と上陸の2日後に三陸沖で起きたM5.6も含まれるが、同時に上陸したその日の夜に茨城県沖でM5.5・震度3が起きていた点が目立つ。

1ヶ月以内に発生した5回のM5以上のうち3回がM6クラスであったと同時に、狩野川台風上陸から1週間以内に2度のM6クラスへと結びついていたのである。
 

※画像は気象庁より。
関連URL:【気象庁】中心気圧が低い台風