191024和歌山県南方沖地震

和歌山県南方沖で今年2度目の地震、南海トラフへの繋がりも


 
10月24日03:12に和歌山県南方沖でM3.8・震度1の地震が発生した。昭和南海地震の震央としても知られる和歌山県南方沖だけに関心を呼びそうだが、今回の震源付近で地震が起きた場合には、その後の南海トラフM5以上も少なくなかった。

 

2019年10月24日03:12 M3.8 震度1 和歌山県南方沖(深さ約30km)

深さは約30km。昭和南海地震の震源である和歌山県南方沖で有感地震が観測されたのは09月05日のM4.1・震度2以来1.5ヶ月ぶりで今年2回目であった。

今回の震源は前回より北側、白浜に近い場所であった。1946年12月21日に和歌山県南方沖で起きた昭和南海地震(M8.0・震度5)も紀伊半島の南側、南海トラフ沿いであったことから、今回の揺れはこれらとは離れた位置で記録されたと言える。

しかし、今回の震源近くでも過去には強い地震が発生した履歴がある点に注意は必要だ。深さ50km以下で1938年01月にはM6.8・震度5が発生していたからだ。

和歌山県南方沖におけるこうした規模の地震誘発に留意しておくべきであると言えるが、では南海トラフの他の震源への影響という意味ではどうだろう。

今回のM3.8のごく近くで過去に観測されてきた4例の地震についてその後の南海トラフ関連震源の動きを追跡してみると、やはり三重県南東沖や紀伊水道、それに四国沖や日向灘といった場所でのM5以上に繋がっていたケースが目立っていた。

前述の1938年M6.8の事例では12日後に紀伊水道でM5.0・震度2。1942年04月の和歌山県南方沖M4.2では2週間後に日向灘でM6.0・震度4が起きた後、その1週間後に三重県南東沖でM6.4・震度3とM6クラスが2回相次いでいた。

1947年04月の際には数十分後に紀伊水道M5.1・震度3が発生すると3日後に四国沖でM5.8とM5.2、その10日後今度は和歌山県北部でM5.6・震度3。最近では2010年04月のケースが見られるが、ここでも2日後に三重県南東沖でM5.2・震度2と5例中4例で南海トラフM5以上へと連なっていたのである。
 

※画像は気象庁より。