2019年11月04日栃木県北部と愛知県西部でほぼ同時に地震

ほぼ同時に揺れた愛知県西部と栃木県北部、過去事例に見られた傾向性


 
2019年11月04日の11:50に愛知県西部と栃木県北部で相次いで地震が発生した。愛知県西部と栃木県北部ではこれまでにも複数回、24時間以内に揺れ合っていた事例があるが、半分以上のケースで国内M7クラス以上が起きていた。中には1983年の日本海中部地震も含まれている。

 

過去にも20分差で揺れ合っていたケース

これらの地震は共に11:50に発生したと発表されているが、Hi-netによるとその時間差はわずか3秒であったとみられる。

2019年11月04日11:49:58 M2.4 震度1 愛知県西部
2019年11月04日11:50:01 M3.3 震度2 栃木県北部

ほぼ同時に観測されたと言っていい2回の地震が互いに関連していたとする根拠はないが、過去の事例において短時間の間に愛知県西部と栃木県北部がそれぞれ揺れ合っていた事例はあるのだろうか。

今回のようにほぼ同時と言っていいタイミングでそれぞれにおける有感地震が記録されていた例こそないものの、中には2015年10月16日のように20分差で起きていたケースも見られる。

2015年10月16日05:36 M3.0 震度2 栃木県北部
2015年10月16日05:56 M2.9 震度1 愛知県西部

そこで、愛知県西部と栃木県北部が24時間以内に揺れ合っていた事例を調べたところ、1922年以降これまでに14回発生していたことがわかった。

では、14回の過去事例においてその後の国内発震に何らかの傾向性は見られたのだろうか。
 

半数以上の事例でその後国内M7クラス以上が発生

愛知県西部と栃木県北部が24時間以内に有感地震を記録していた過去14例について、その後2ヶ月間の国内地震発生状況を追跡してみると、特徴的な傾向性が浮かび上がった。

14例中、半分を超える9例で2ヶ月以内に国内M7クラス以上が起きていたのだ。

また2002年の事例では1ヶ月後に台湾付近でM7.0、2013年には半月から1ヶ月後にかけてマリアナ海溝M7.3やオホーツク海M8.3が観測されていたことから、これらを含めれば14例中11例で日本列島及びその周辺におけるM7クラス以上が発生していたということになるのである。

中には1983年05月14日と15日に栃木県北部と愛知県西部で地震が起きてから11日後にM7.7・震度5の大地震が観測された日本海中部地震にように命名地震へと繋がった事例も。

M7クラス以上が記録されていたのは東北地方太平洋側が目立ち、1961年には半月後に茨城県沖M6.8・震度4、1995年の事例では半月後に三陸沖M6.5・震度2、

2005年07月の際には1ヶ月後に宮城県沖でM7.2・震度6弱、2011年05月の時は1.5ヶ月後に岩手県沖でM6.9・震度5弱、2012年05月のケースでは2週間後に三陸沖M6.5・震度3といった具合で、三陸沖では2012年10月のコンボから5週間後にM7.3・震度5弱といった地震も起きていた。

他にも沖縄本島北西沖M7.0・震度4、薩摩半島西方沖M7.1・震度4といった事例があり、日向灘でもM7クラスが発生していた。1960年、コンボから2ヶ月後の日向灘M7.0・震度5である。

更に、日本国内でM7クラス以上へと繋がった14例中9例のうち、6例は1ヶ月以内のM7クラス以上発震であった。
 

栃木県北部は別の震源とのコンボでも傾向性

栃木県北部では以前にも別の震源との間でほぼ同時に揺れ合っていたという話題があった。2018年12月17日に青森県東方沖とわずか8秒差で地震が発生していたのである。

この時、今回と同様に栃木県北部と青森県東方沖が短時間の間に地震を起こし合っていた過去の事例9例についてその後の地震発生状況を追跡したところ、8例で1ヶ月以内に千島海溝方面でM5以上へと繋がっていたと紹介したが、2018年12月17日の事例でもやはり、栃木県北部と青森県東方沖の地震からわずか1週間後に択捉島南東沖でM5.6、その5日後にも十勝地方南部でM5.3・震度4の地震が観測されていた。

栃木県北部と青森県東方沖のコンボからの千島海溝方面、は最新事例でも過去の傾向性通りとなったが、今回の愛知県西部とのコンボでは過去の傾向性通りとなるだろうか。
 

※画像は気象庁より。
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