2019年11月12日大阪府南部で3年半ぶりの地震

大阪府南部で3年半ぶり地震、関西で続く揺れと西からの震源移動の関係は


 
2019年11月12日の12:53に大阪府南部でM3.1・震度1の地震が発生した。大阪府南部で震度1以上を記録したのは3年半ぶり。今回の地震を考えるに当たっては、10月下旬から続く関西地方内陸部における地震と、11月に周防灘、島根県東部・島根県西部、瀬戸内海中部そして播磨灘と徐々に関西地方に近づいているかのような地震活動に注目する必要があるだろう。

 

大阪府南部で3年半ぶりの有感地震

2019年11月12日12:53 M3.1 震度1 大阪府南部(深さごく浅い)

大阪府南部で有感地震が観測されたのは2016年05月03日のM3.2・震度2以来3年半ぶり。

1922年以降、大阪府南部で震度1以上が記録されたのは今回を含め67回と少ないことから珍しい地震が起きたと言えるが、速報値で大阪府南部と表示されたケースは2018年11月にもあり、その後確定値で和歌山県北部に変更されていた。

今回の震源位置も中央構造線断層帯上と言って良い和歌山県との県境付近であることから確定値で和歌山県北部とされる可能性も否定は出来ないが、大阪府南部における地震となれば前述の通り3年半ぶりとなる。
 

10月下旬から目立つ関西地方内陸部の地震

今回の地震を考えるに当たっては10月下旬から関西地方内陸部で相次いで地震が発生している点と、ここ数日中国地方から震源が東に移動しているかのように見えている点の2つに注目する必要があるだろう。

まず10月下旬以降の関西地方内陸部地震についてはこれだけの地震が観測されていた。

10月26日21:32 M3.5 震度2 京都府南部(深さ7km)
10月26日22:10 M2.7 震度2 京都府南部(深さ7km)
10月27日11:59 M1.6 震度1 和歌山県北部(深さ4km)
10月27日19:03 M3.2 震度2 大阪府北部(深さ10km)
10月30日04:32 M3.8 震度3 京都府南部(深さごく浅い)
11月04日15:25 M2.7 震度1 滋賀県南部(深さ約10km)

京都や大阪で地震が続いたことから、11月01日には京都新聞が南海トラフ巨大地震や強い地震の発生に不安を訴える投稿が相次いでいるとして、京都気象台による「それぞれの地震は震源が異なり関連性はない」「南海トラフの予兆であるかどうかは現段階では分からない」とする見解を紹介したほどであった。
 

中国・四国地方からの震源移動と関西における強い地震の事例

また11月に入り中国・四国地方から関西地方に震源が移動しつつあるかのような地震活動が続いている。

11月03日に周防灘で今年3回目の地震が発生すると11月06日には島根県東部と島根県西部で相次いで地震が、11月08日になると今度は瀬戸内海中部で地震が連発10日には播磨灘でも地震が連発したばかりなのだ。

前述の通り関西地方が揺れやすくなっている環境下に、中国・四国地方からまるで震源が東に移動してきているかのような地震活動が何らかの影響を及ぼす可能性はあるのだろうか。

関西地方における一連の地震の中で、京都府南部M3.8・震度3の震源に近い場所では、1994年10月、阪神淡路大震災の3ヶ月前に揺れを引き起こしていたことがわかっている。

また島根県東部と島根県西部でそれぞれ発生していた前回の事例2018年04月23日の際には、その後06月12日にM6.1・震度6弱の大阪府北部地震が記録されていた。

そして瀬戸内海中部からの播磨灘連発の事例では、こんなことがあった。2013年03月に瀬戸内海中部で今回と似た位置で地震が発生するとその1ヶ月後に淡路島付近でM6.3・震度6弱、その半月後に播磨灘で地震が連発していたのである。

これらの事例からは関西地方内陸部における一連の地震と中国地方からの揺れの移動が今後の関西における強い地震へと繋がっていく可能性も無いとは言えないと考えておく必要があるだろう。
 

※画像は気象庁より。
関連URL:【京都新聞】京都、大阪で地震相次ぐ 気象台は「一連の地震に関連性はない」