2019年11月16日三重会合点に近い関東東方沖付近でM5.3の地震

三重会合点に近い関東東方沖付近でM5.3の地震が発生


 
USGSによると2019年11月16日の11:51に関東東方沖付近でM5.3の地震が発生した。前日のインドネシアM7.1からのフィリピン海プレート沿い地震であった点が目立つが、それ以外にも関東地方に対してはいくつかのシグナルが出ていた。今回の震源付近では1953年にM7.4の房総沖地震が起きていた。

 

三重会合点付近でM5.3の地震が発生

2019年11月16日11:51 M5.3 震度- 関東東方沖付近(深さ約10km)

この地震で震度1以上の揺れは観測されていない。

今回の地震はフィリピン海プレートと太平洋プレート、それに北米プレートがせめぎあう三重会合点付近で発生した点が特徴で、フィリピン海プレート側で記録された。

付近では09月25日にM4.8の地震が観測されていたがこの時の震源は今回より北側の北米プレート側であった。

また三重会合点付近では2018年12月24日から25日にかけてM4.5~M5.6の地震が8回相次ぎ、この時のM5.6は今回の震源と重なる場所で深さも13kmと近かった。
 

シグナル出ていた関東M5以上

今回の地震においてはいくつものシグナルが出ていた。直近では前日11月15日にインドネシアでM7.1の大地震が発生した際にフィリピン海プレート沿いにおける地震への注意を呼びかけていた他、10月09日に東京都23区でM3.5・震度3の地震が発生した時に過去の事例から関東地方におけるM5以上に繋がっていたケースが多いと指摘していた。

また10月02日の三陸沖アウターライズM4.8でその後関東や東北でM5以上が多発する傾向と紹介したところ、10月12日の千葉県南東沖M5.4・震度4を始め今回までにM5を超える地震が4回続いている。

他にも09月16日の硫黄島近海M5.4・震度1や11月08日の茨城県沖M4.4・震度4においてその後千葉・茨城でM5以上の発震傾向がある点に言及していたことから、今回の地震はこれらに合致していたと言える。
 

今回の震源付近では1953年にM7.4房総沖地震も

では、今回の震源付近における過去の類似事例の際には、その後どのような地震に繋がっていたのだろうか。

今回の震源とほぼ同一とも言って良い場所が揺れていた2018年12月24日から25日にかけての連発の際、過去の事例からその後強い地震へと繋がっていく傾向性が見られたと紹介したところ、2018年末からの2ヶ月間で2度の震度6弱が観測された。2019年01月03日の熊本県熊本地方M5.1・震度6弱と2019年02月21日の胆振地方中東部M5.8・震度6弱である。

また、関東東方沖付近での連発以降、関東から東北にかけての太平洋側でM5以上が2ヶ月間に計5回発生、この中にはM6クラスも含まれていた。

2018年12月31日の福島県沖M5.0・震度3、2019年01月18日の茨城県南部M5.3・震度3、01月26日の岩手県沖M5.6・震度4、01月29日の千葉県東方沖M5.2・震度2、02月18日の茨城県沖M5.0・震度1である。

全国的な強い揺れと関東から東北にかけての太平洋側における地震への繋がりに注目しておくべきだが、もう一つ知っておきたい点がある。今回の震源付近では1953年11月26日に深さ25kmで(気象庁では深さ39km)M7.4の房総沖地震が起きた履歴があるのだ。今回の震源付近でもM7を超えるポテンシャルがある、ということも念頭に置いておくべきだろう。
 

追記:11月16日11:51に三重会合点・関東東方沖付近で発生したM5.3の地震は震度1未満とされていたが、気象庁の確定値で関東東方沖M4.9・震度1(深さ50km)となった。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。