2019年11月17日伊豆大島近海でM4.9・震度4、相模トラフから南海トラフでM6クラスの傾向性も

伊豆大島近海でM4.9・震度4の地震、南海トラフや相模トラフへの繋がりも


 
2019年11月17日の20:05に伊豆大島近海でM4.9・震度4の地震が発生した。伊豆半島近海で震度4以上を記録したのは2014年05月以来5年半ぶり。今回の震源付近が過去に揺れた際には、その後南海トラフと相模トラフそれぞれに近い場所で強い地震が起きる傾向性が見られていた。

 

11月15日のインドネシアM7.1以降、関東東方沖付近M5.3に続きまたフィリピン海プレート沿いで地震

2019年11月17日20:05 M4.9 震度4 伊豆大島近海(深さ約10km)

震源は伊豆半島の南端、下田の沖合付近であったが、伊豆大島近海では11月05日に今回より北側、伊豆大島との中間地点付近でM2.0~M2.6、震度1~2の地震が4連発していたばかりであった。

伊豆大島近海を震源とする地震が震度4以上を記録したのは2014年05月05日のM6.0・震度5弱以来5年半ぶりであることから、久しぶりの強い揺れとして関心を集めそうだ。

今回の地震を考えるに当たってはまず11月15日にインドネシアで発生したM7.1の大地震以降、同じフィリピン海プレート沿いで起きた地震であったことに注目する必要がある。

インドネシアM7.1の際、過去の事例からその後フィリピン海プレート沿いにおけるM5以上が発生する傾向性に言及しており、11月16日の関東東方沖付近のM5.3に続く今回の伊豆大島近海M4.9・震度4であるためだ。

同じフィリピン海プレート沿いに当たる南海トラフそれに琉球海溝付近でも強い地震へと繋がっていく可能性があると考えておくべきだろう。
 

過去事例では南海トラフと相模トラフどちらでも強い地震の傾向性

では今回の伊豆大島近海M4.9の震源付近が過去に揺れた際には、その後日本国内でどのような地震が発生する傾向が見られてきたのだろうか。

伊豆半島の南端沖合に当たる今回の震源付近では、ここ数十年地震活動は活発ではなかった。1940年代から1970年代までに数回の揺れを記録してきた程度である。

最も顕著だったのは1944年12月07日の昭和東南海地震(三重県南東沖M7.9・震度6)の直後に複数回の地震が今回の震源付近で見られていたことで、南海トラフとの関連性の深さを窺わせる。

今回の震源付近で有感地震が観測されたそれ以外の4例でその後2ヶ月以内に南海トラフ関連におけるM5以上が発生していたケースは3例であった。

1943年04月の事例では4日後に紀伊水道でM5.0・震度3と日向灘でM5.5・震度4。1962年05月の際には1ヶ月後に種子島南東沖でM5.5・震度4、その3週間後に大隅半島東方沖でM5.2・震度3。1974年12月の時は翌月熊本県阿蘇地方でM6.1・震度5を含むM5以上が4回といった発震であった。

3例いずれもM6クラス以上へと繋がっていた点が目立つが、伊豆大島近海で今回の震源付近が揺れたケースではもうひとつ特徴的な傾向性も確認されている。

静岡県や千葉県、それに茨城県といった周辺で複数回のM5以上が起きていたケースも4例中3例であり、中には伊豆大島近海直後のM7クラスも含まれていたのだ。

昭和東南海地震直後の事例を除く4例のうち、1965年02月の際には1.5ヶ月後の茨城県南部M5.5・震度4と2ヶ月後の静岡県中部M6.1・震度4を含むM5以上が3回。

1974年12月の事例では1ヶ月後の千葉県東方沖M5.9・震度3を含むM5以上が4回。そして1943年04月のケースでは伊豆大島近海からわずか3日後に茨城県沖でM6.7・震度4が発生すると、計9回のM5以上へと繋がっていった。

今回の伊豆大島近海M4.9・震度4は南海トラフと相模トラフどちらにも近い場所が震源であったが、それぞれにおける強い地震に今後留意する必要が過去の事例からも読み取れるのである。
 

追記:11月17日に伊豆大島近海で発生したM4.9・震度4の地震は気象庁の確定値でM4.7・震度4となった。
 

※画像は気象庁より。