2019年11月15日インドネシアM7.1大地震以降の余震傾向、過去事例との比較では

インドネシアM7.1以降の余震発生傾向と過去事例との比較


 
11月15日にインドネシア・モルッカ海で発生したM7.1の大地震で現地での余震は地震発生から24時間を超えた段階から収まりを見せているようだ。付近で過去に発生してきた大地震では、その後1週間でどの程度の余震が起き、今回と比較するとどのような傾向性が見られるのだろうか。

 

インドネシアM7.1以降の余震発生数と過去事例との比較

当初深さ45kmとされたM7.1の大地震はUSGSによるとその後深さ33kmと修正されたが、震源付近・深さ50km以下ではM4.5以上の地震が日本時間11月19日の10時までに47回に達している。大半がM7.1発生から24時間以内で、その後沈静化に向かっている。

日本時間11月15日 38回
日本時間11月16日 05回
日本時間11月17日 02回
日本時間11月18日 02回

今回の大地震における余震発生数は付近で過去に起きてきたM7以上大地震と比較した場合、多いのだろうかそれとも少ないのだろうか。

今回の震源付近でこれまでに記録されてきた深さ20~50kmの範囲におけるM7以上大地震7例について、その後1週間以内の震源付近M4.5以上発生数を追跡してみると、最大が2007年01月のM7.5が記録した114回で最少が1968年08月のM7.6の際の06回であった。7例の平均は41回。

従って今回のM7.1も過去の平均値からはそれほど乖離しておらず、余震の発生数という意味ではそれほど特殊な事例ではないと今のところ判断出来る。
 

インドネシア・モルッカ海大地震の過去事例とその後の大地震

一方で今回のインドネシアM7.1では、大地震が発生したフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界付近に関わる場所でM4.5以上の地震がこれまでに目立っており、その数は震源付近での余震を含めると64回にも達している。

日本国内でもフィリピン海プレート沿いで関東東方沖M4.9伊豆大島近海M4.7が起きている他、日本時間11月18日の22:22にはフィリピンでM5.9、19日の06:40にはインドネシアの東側に当たる場所でM5.1など地震が続いている。

前述した今回の震源付近でこれまでに記録されてきた過去の7事例において、こうした場所におけるM7以上大地震へと繋がっていたケースは1968年08月にモルッカ海付近でのM7.6から4日後に同じインドネシアのスラウェシ島でM7.2が起きていた事例や、1985年04月にモルッカ海付近でM7.0が発生した際にその10日後にフィリピンでM7.0が観測された事例がある。

確率的には高くないものの、2週間程度は周辺で再度の大地震発生も有り得ると考えておく必要があるだろう。

また日本国内ではどうであったかと言うと、インドネシア・モルッカ海付近で大地震が発生した7例のうち、2ヶ月以内にM6.5以上のM7クラスへと繋がっていたケースが3例であった。

1968年08月の時、2ヶ月後に小笠原諸島西方沖でM7.3・震度3が起きていた事例と2001年02月のモルッカ海M7.1大地震から1ヶ月後に安芸灘でM6.7・震度6弱の芸予地震が発生していた事例、それに2014年11月のモルッカ海M7.1から1週間後に長野県北部でM6.7・震度6弱の長野県神城断層地震が起きていた事例である。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。