2019年11月19日伊豆・小笠原の鳥島近海・父島近海境界付近でM5.1の地震

伊豆・小笠原でM5.1の地震、続くフィリピン海プレート沿いの揺れ


 
USGSによると2019年11月19日の15:10に伊豆・小笠原でM5.1の地震が発生した。鳥島近海と父島近海の境界付近であったと見られる。11月15日のインドネシアM7.1大地震の際に、過去の事例からフィリピン海プレート沿いにおける地震に繋がっていく傾向性と紹介したところ、関東東方沖、伊豆大島近海、そして今回の伊豆・小笠原M5.1と続いている。

 

2019年11月19日15:10 M5.1 震度- 鳥島近海・父島近海境界付近(深さ約10km)

気象庁はこの地震で震度1以上を発表していない。震源の位置は鳥島近海と父島近海の境界付近であったと見られる。

伊豆・小笠原では11月14日に父島近海でM4.9の地震が起きていたが、この時の震源は今回より南側で深さも430kmと深かった。

また11月17日には伊豆大島近海でM4.7・震度4の地震が観測されたばかり。

今回の地震を考えるに当たってはまず11月15日のインドネシアM7.1大地震の際に過去事例における傾向性から「フィリピン海プレート沿いにおける地震への注意が必要」と指摘していた通り、11月16日の関東東方沖M4.9、17日の伊豆大島近海M4.7と同様フィリピン海プレート沿いで発生した地震であったことに注目したい。

インドネシア大地震の過去事例では更に強いM6クラスへと繋がっていたケースもあっただけに、フィリピン海プレート沿いに当たる伊豆・小笠原、相模トラフそれに南海トラフから琉球海溝にかけての一帯への注視を続ける必要があるだろう。

今回の鳥島近海・父島近海の境界付近M5.1の類似事例としては、ごく近くで過去に発生してきた深さ20km以下のM5以上3例が挙げられる。

1953年12月のM6.0と2013年02月のM5.2、それに2018年03月のM5.2だ。それぞれについてその後2ヶ月間の国内発震状況を追跡してみると、まず特徴的だったのが3例中2例で伊豆・小笠原におけるM6クラス以上に結びついていた点であった。

2013年02月の事例では7週間後に三宅島近海M6.2・震度5強とその4日後の鳥島近海M6.4・震度2が、2018年03月のケースでは2週間後の八丈島東方沖M5.8・震度3がそれぞれ起きており、残る1例の1953年12月の際にも、伊豆・小笠原海溝の北端付近に当たる房総半島南方沖で2週間後にM6.0・震度3の地震が発生していた。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。