2019年11月22日東海道南方沖深発と日向灘M5超え地震、過去事例とその後の南海トラフ地震

東海道南方沖深発、日向灘M5超え地震連発の過去事例とその後の南海トラフ


 
2019年11月22日に東海道南方沖と日向灘で相次いで地震が発生した。位置的に南海トラフへの影響を懸念する人も多いことだろう。ではこの2箇所が短期間の間に揺れ合っていた過去の事例ではその後どのような地震へと繋がっていたのだろうか。東海道南方沖で強い揺れが起きた際には、南海トラフから琉球海溝にかけてM7クラスが続いたケースもあった。

 

11月22日に東海道南方沖と日向灘で発生した地震は東海道南方沖が深さ400kmを超える深発地震、日向灘がM5を超える規模であった点が特徴で、約12時間という短時間の間にそれぞれで発震した。

2019年11月22日07:32 M4.9 震度1 東海道南方沖(深さ約410km)
2019年11月22日18:05 M5.2 震度3 日向灘(深さ約20km)

では、東海道南方沖で深さ300kmを超える深発地震と日向灘でM5を超える規模の地震が短期間の間に起きていた事例は過去、他にもあったのだろうか。

今回のように24時間以内にこうした条件で揺れ合った事例はない。しかし、数日内というタイミングでそれぞれ発震していた事例は数回確認されている。

これらにおいて、東海道南方沖と日向灘以降の国内地震、特に南海トラフに関連する震源における地震には何らかの傾向性は見られてきたのだろうか。

最近では2014年08月21日に東海道南方沖で深さ327kmのM5.3が発生してから8日後の08月29日に日向灘深さ18kmでM6.0の地震が起きたケースがあった。この時、その後2ヶ月以内に南海トラフ関連で起きていた地震は特に見当たらなかった。

また1982年07月13日に東海道南方沖深さ360kmでM5.1、それから8日後の07月21日に日向灘でM5.0の地震が発生していた事例でも南海トラフでは特に動きは見られなかった。

更に1931年10月24日に東海道南方沖深さ358kmでM4.8が起きた際には9日後に日向灘でM5以上が4回相次ぎ発生したが、この時の一連の地震にはM7.1・震度5の大地震も含まれていた。1931年11月02日の03:53に日向灘でM6.0が起きるとその約15時間後にM7.1・震度5へと繋がっていったのだ。

この事例に似た形で今回推移するならば11月22日夜の日向灘M5.2・震度3以降、直近で更に強い地震が発生する可能性も残されていることになる。なお、1931年の東海道南方沖・日向灘地震以降に南海トラフ関連で見られた地震は約1.5ヶ月後に熊本県天草・芦北地方でM5台後半のM6クラスが3回続発した程度であった。

今回追跡した事例の中で最も際立っていたのが2009年の例だ。この時は先に日向灘が揺れる形で2009年08月05日に日向灘M5.0・震度4が発生、これを追うように4日後の08月09日、東海道南方沖M6.8・震度4が深さ333kmで起きていた。

するとその2日後に駿河湾でM6.5・震度6弱の地震へと繋がりそれから2日後に八丈島東方沖でM6.6・震度6弱、更に4日後に今度は石垣島近海でM6.7・震度3と南海トラフから琉球海溝にかけての一帯で広範囲にM7クラスが次々と発生していたのである。

この時は東海道南方沖における地震がM6.8と強かったことから今回と同列視は出来ないが、このような展開になる場合もあるのである。
 

※画像は気象庁より。