2019年11月23日北海道東方沖でM5.6の地震、過去事例ではM7クラスも複数

北海道東方沖でM5.6の地震、M6クラスとしては1年半ぶり


 
2019年11月23日21:58に北海道東方沖でM5.6・震度3の地震が発生した。北海道付近では11月21日の択捉島付近M4.6や23日の千島列島付近M5.2と地震が続いていた。今回の震源付近が揺れた過去事例では、5例中4例でその後北海道周辺M6クラスへと繋がっていた他、2例ではM7クラスも起きていた。

 

2019年11月23日 M5.6 震度3 北海道東方沖(深さ約40km)

日本国内で発生したM5.5以上・M6クラスとしては08月29日の青森県東方沖M6.1・震度3以来3ヶ月ぶりで2019年としては今回が28回目。2018年に28回目の国内M5.5以上であった地震は2018年11月05日の国後島付近M6.3・震度4であった。

また北海道東方沖としては2019年に入り11回目の有感地震で、M5.5を超える規模のM6クラス地震としては2018年06月02日のM5.6・震度2以来およそ1年半ぶりの揺れであった。

今回の地震を考えるに当たりまず知っておきたいのはここ数日、北海道東部方面から千島列島にかけての一帯で地震が相次いでいる点である。

11月21日に択捉島付近でM4.6・震度1が発生すると11月23日に千島列島付近でM5.2、そして今回の北海道東方沖M5.6という流れで次第に規模が大きくなっている。

11月20日のサハリン近海M6.2の際、過去の事例から「千島海溝から日本海溝にかけての一帯」における強い地震へと繋がっていく可能性に言及していたことから、現在の流れと合致している。

では、今後も北海道における強い地震が続くのだろうか。過去の事例から傾向性を見てみることにしよう。

今回の震源からごく近い場所では過去に数回、地震を観測してきた。そのうち1994年10月05日と10月13日にM5台前半が相次いだ事例は1994年10月04日の北海道東方沖地震(M8.2・震度6)の影響を受けた地震であった可能性が高いため除外した残りの5例について2ヶ月以内の発震状況を追跡してみた。

すると5例中4例で北海道付近におけるM6クラス以上へと繋がっていたのだ。2009年11月の事例では1ヶ月後に日本海北部でM6.1・震度2。2002年01月の際には3週間後に宗谷海峡でM5.5・震度1。1995年06月の時は4日後に千島列島でM7.2の大地震が起きていたのを始め北海道東方沖でもM6.7のM7クラスが記録されていた。

また1994年06月のケースでも1週間後に日本海北部でM7.3の大地震が観測されるなど、5例中4例でM6クラスというだけでなく5例中2例ではM7クラスに発展していたのである。

唯一、M6クラスへと繋がらなかった2000年08月の事例でも2週間後には根室半島南東沖でM5.3とM6クラスに近い地震が起きていたことから、今回も北海道及びその近辺におけるM6クラス以上へと繋がっていく可能性は否定できない。
 

※画像はUSGSより。