2019年11月大阪府堺市の土居川にイワシ10万尾が遡上、最近の事例と地震

大阪府堺市でイワシの大群が川を遡上、最近の事例とその後の地震データ


 

大阪府堺市の土居川でマイワシの大群が遡上していると報じられている。イワシの豊漁が大地震との関連という視点でメディアが取り上げたこともあることから注目を集めそうだが、最近のイワシに関する話題では、その後地震が起きていた事例はあるのだろうか。

 

大阪でイワシの大量遡上が発生

これは朝日新聞が伝えているもので、11月20日にマイワシの大群およそ10万尾が大阪府堺市堺区の土居川を遡上しているのが見つかったという。

魚の異変はしばしば地震と関連付けられ話題となるが、今回はイワシということで注目を集めているようだ。

というのもイワシに関しては豊漁と大地震の関係に過去複数のメディアが言及していたからである。

2018年には週刊誌が1896年の明治三陸地震と1933年の三陸沖地震の直前にイワシが豊漁だったと指摘。また2014年には日刊紙がこれらに加え1923年の関東大震災や1946年の昭和南海地震、それに2011年の東日本大震災もイワシ豊漁と地震のシンクロ例として挙げていた。

では、最近のイワシに関する事例においては、その後どのような地震が起きていたのだろうか。
 

イワシ事例とその後の地震

イワシについては海岸への大量打ち上げについて過去数年で複数回の事例があるものの、今回のように川を遡上すると行ったケースは報道ベースでは多くない。2017年09月に愛知県名古屋市でイワシ約14,000尾が川を遡上して大量死といったニュースが報じられていたが、この時の死因は酸欠だったとされている。そして、その後目立った地震も発生していなかった。

一方、海岸に多数のイワシが打ち上げられた、港などに大量のイワシが押し寄せたといった事例ではどうだっただろうか。

2015年11月に茨城県の海岸で多くのイワシが打ち上がった際にはその後関連が疑われる地震は起きていなかった。

しかし、2015年02月下旬に岩手県の漁港に大量のイワシが押し寄せた際には02月21日に三陸沖でM6.4・震度2の地震が発生したのをはじめ02月末までに三陸沖や宮城県沖でM5以上の地震が計6回。

また2017年06月初め、山口県の瀬戸内海側でイワシの大量打ち上げが見られた時は06月20日に豊後水道でM5.0・震度5強、2017年06月下旬に福井県の海岸に多くのイワシが打ち上がると2日後に長野県南部でM5.6・震度5強、といったケースも。

一方、最近では2018年01月末から2月初にかけて青森県の沿岸でイワシが大量に打ち上がると02月末に福島県沖でM5.8・震度4、2018年02月上旬に稚内でイワシ打ち上げが生じた際に1ヶ月後択捉島南東沖M5.4・震度2や千島列島M5.9・震度1が起きていたがそれほど関連が強いとも思われない。
 

最近の関西地方地震の現状は

最近の関西から西日本にかけての一帯における地震活動に目立った点はあるのだろうか。

11月に入り、西日本では比較的珍しい地震が相次いで発生している。11月03日の周防灘M2.6・震度1は今年3回目の揺れであったが、過去の事例からその後三重県南東沖や日向灘におけるM6クラスへと繋がる傾向性に触れたところ、日向灘ではその後11月22日にM5.2・震度3の地震が起きている。

11月08日には瀬戸内海中部で2度の地震が発生したが、有感地震を観測したのは14ヶ月ぶりのことであったが、この時も過去事例からその後の日向灘でのM6クラスに触れていた。

瀬戸内海中部2連発から2日後の11月10日には播磨灘でも地震が2回。播磨灘では2017年10月から2年間有感地震を観測していなかったが、2019年10月に2年ぶりの地震が起きたばかりであった。

周防灘、播磨灘と地震活動が東に移動するかのように11月12日、今度は大阪府南部で3年半ぶりの震度1以上が発生。大阪府では翌日11月13日にも大阪府北部でM3.2・震度2の地震が起きていた。
 

関連URL:【朝日新聞】堺の川にイワシ10万尾 大群が遡上、浄化進んだ影響?