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2019年12月05日千島列島M5.7とその後のM6クラス、M7クラス以上

千島列島でM5.7、約21ヶ月ぶりの有感と強い地震に繋がっていた事例


 
2019年12月05日の11:04に千島列島でM5.7・震度1の地震が発生した。千島列島における地震が震度1以上を観測したのはおよそ21ヶ月ぶり。付近では12月04日からM5クラスの地震が相次いでいた。今回の震源付近で過去に起きてきた事例では、その後北海道から千島列島にかけてのM6クラス、M7クラス以上も見られていた。

 

千島列島で21ヶ月ぶりの有感地震

2019年12月05日11:04 M5.7 震度1 千島列島(深さ約10km)

日本国内で震度1以上を観測したM5.5以上の地震としては11月29日の三陸沖M5.6・震度3以来6日ぶりで2019年としては今回が36回目であった。

千島列島で発生した地震のうち日本国内で震度1以上の揺れを観測したのは2018年03月19日のM5.0・震度1以来およそ21ヶ月ぶり。

今回の震源は択捉島の東側であったが、択捉島の南側、色丹島に近い千島海溝沿いでは12月04日から地震が相次いでいた。

12月04日08:25 M5.2 北海道東方沖付近(深さ約10km)
12月04日19:50 M4.5 北海道東方沖付近(深さ約21km)
12月05日10:29 M5.0 北海道東方沖付近(深さ約10km)

また付近では11月23日にも北海道東方沖でM5.4・震度3の地震が起きていたばかりで、M5を超える地震が最近頻発していた中での今回の約21ヶ月ぶり千島列島有感地震であった。

今回の千島列島M5.7はM6クラスであったが、千島列島付近におけるM6クラス発震についてはシグナルが出ていた。11月23日の北海道東方沖M5.4の際、過去の類似事例5例中4例でその後千島列島にかけての一帯でのM6クラス以上へと繋がっていたと紹介していたのだ。
 

千島海溝沿いで切迫の可能性あるM9クラス超巨大地震

北海道東部、千島海溝沿いに対しては2017年12月に地震調査委員会がM9クラスの超巨大地震が切迫している可能性があると発表し大きな注目を集め、強い地震への警戒は現在も続いている。

今回の震源を含む領域でM8.8程度以上の地震が発生する確率は30年以内に最大40%とされ、約340~380年の平均活動間隔に対し地震後経過率は1.01~1.18と既にいつ起きてもおかしくない状態だ。

また色丹島沖及び択捉島沖でもM7.7~8.5前後の海溝型地震が30年以内に60%程度の確率で、色丹島沖及び択捉島沖におけるひとまわり小さいプレート間地震もM7.5程度が30年以内に90%程度の確率で予測されていることから、今回の地震後の推移についても見定めていく必要がある。
 

今回の震源付近後のM6クラス、M7クラス以上も

では、今回の震源付近で起きた過去の地震の際には、その後どのような揺れが引き起こされてきたのだろうか。

今回の震源に近い場所では1996年02月にM6.9・震度3の地震が発生しており、この時の震源の深さは気象庁によると58kmと今回より深かったが、9日後に福島県沖でM6.8・震度4のM7クラスへと繋がっていった他、約1ヶ月の間に択捉島南東沖と北海道東方沖でM6を超える地震がそれぞれ起きていた。

そして、更に今回の震源に近い位置で発生してきた過去の地震においても、8例中2例でその後のM7クラス以上が見られていた。

1981年には6週間後に北海道東方沖でM6.5・震度4、そして2006年の際には1ヶ月後に千島列島東方でM7.9のM8クラスが起きていたのである。

M6クラス以上については8例中5例で北海道から千島列島にかけての一帯における地震に繋がっていた。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。