2019年12月11日福島県沖M5.2で日本海溝沿い・千島海溝沿いM6クラスも

福島県沖M5.2・震度3の地震で千島海溝・日本海溝沿いM6クラス以上も


 
2019年12月11日18:39に福島県沖でM5.2・震度3の地震が発生した。福島県沖でM5.0を超える地震が起きたのは今年6回目。今回の地震にはいくつかのシグナルが出た状態であったが、では過去の事例において今後の傾向性に特徴はあったのだろうか。

 

福島県沖でM5.2・震度3の地震、関東と北海道での地震増加後に挟まれた東北で

2019年12月11日18:39 M5.2 震度3 福島県沖(深さ約40km)

福島県沖で有感地震が観測されたのは12月08日のM3.6・震度1以来3日ぶりで2019年としては今回が62回目。M5.0を超える規模であったのは11月03日のM5.0・震度3以来およそ5週間ぶりで、2019年における福島県沖M5.0以上としては今回が6回目に当たる。

12月に入り、関東地方で震度3が3回起きるなど強い揺れが相次いでいた一方で、北海道東部から千島列島にかけての一帯でも12月05日の千島列島M5.8・震度1をはじめ地震が多発していたが、これらに挟まれる東北地方でもここ数日、いくつかの地震が見られていた。

12月07日の福島県沖M4.7・震度3や12月08日の岩手県沖M4.2・震度2、宮城県沖M4.1・震度1である。いずれも震源の深さが30km~40km台と今回の福島県沖M5.2・震度3と近い深度であったのだ。

関東地方及び北海道方面での地震増加後にこれらに挟まれた東北地方太平洋側における地震がM4~M5台で増えている、という状況での今回の地震だった。
 

福島県沖に出ていたシグナルは

福島県付近における強い地震発生の可能性についてはいくつかのシグナルが出ていた。まず12月03日と04日に茨城県で震度4の地震が相次いだ際、過去の事例から短時間の間に福島や千葉といった茨城県周辺でのM5以上に繋がっていたケースが多かったと指摘しており、今回のケースもこれまでと同様、当てはまった形である。

また12月08日に八丈島東方沖付近でM4.5の地震が起きたケースでも数日後に福島県沖や茨城・千葉におけるM5超えの過去事例を複数紹介していた。

他にも日本海溝沿いの東北地方太平洋側に対してはいくつものシグナルが点灯した状態であり、12月11日現在の地震予測集計では福島県は南海トラフ沿いに続く最多となっていた。こうした点から今回の福島県沖M5.2・震度3は想定の範囲であったと言える。
 

今回の震源付近後の地震は、M7.1の前震だった事例も

では、今回の福島県沖M5.2・震度3の地震以降、どのような地震に連なっていくのだろうか。

今回の震源からごく近くで起きてきた深さ20~50kmのM5以上について、その後の発震状況を追跡してみると、ある傾向性が見られた。

福島県沖の南側、千葉や茨城など関東地方周辺よりも北側の日本海溝沿いそれに千島海溝沿いで2ヶ月以内のM5以上地震の方が多かったのである。

日本海溝沿い、千島海溝沿いでは2ヶ月以内にM6クラス以上が6例中5例で発生しており、M7クラス以上であったケースも6例中2例であった。

中でも1963年の事例では福島県沖での地震後にM8.1・震度4の択捉島沖地震が起きていた他、2013年の際には福島県沖で地震が起きてからわずか4日後に同じ福島県沖でM7.1・震度4の大地震へと繋がっていたことから、今回の震源付近での揺れが前震としての意味合いを持つ地震であった可能性がある。
 

追記:福島県沖M5.2は気象庁の震度データベースでM5.3・震度3(深さ41km)となった。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。