2019年12月15日フィリピンM6.8で南海トラフ地震は

フィリピンM6.8地震で南海トラフは、10月の連発後には日向灘でM5超え


 
2019年12月15日の日本時間15:11にフィリピンで発生したM6.8の地震で、現地では余震が続いている。今回の震源付近では10月にもM6.5前後の地震が3回相次いだが、南海トラフと琉球海溝への繋がりを紹介したところ11月に日向灘でM5を超える地震が起きていた。

 

付近での10月連発では日向灘M5超え地震

2019年12月15日15:11 M6.8 フィリピン(深さ約22km)

フィリピンM6.8は深さ約28kmであったが、その後深さ約22kmへと更新されており、震源付近ではM5.7を含むM4.5以上の地震が日本時間18:00までに計11回と相次いでいる。

既に紹介した通りフィリピンにおける今回の震源付近では10月にもM6.4、M6.5、M6.6とM7クラス及びそれに近い規模の地震が続いたばかり。

日本国内への影響について当時、10月29日のフィリピンM6.6の際に過去の事例から「琉球海溝から南海トラフにかけての一帯におけるM5以上が2ヶ月以内に発生していたケースが5例中4例」と指摘したが、その後琉球海溝から南海トラフにおける地震は起きていたのだろうか。

10月のフィリピンにおけるM7クラス前後3連発が最初に発生した10月16日のM6.4からわずか24時間後、10月17日に与那国島近海でM5.4・震度1の地震が観測され、その後日向灘でも11月22日にM5.2・震度3の地震が起きていた。

今回のM6.8もごく近くで深さも30km以下と共通していることから、前回同様に琉球海溝から南海トラフにかけての地震に注意していく必要がある。
 

9例中6例で南海トラフ・琉球海溝M6クラス以上

フィリピンにおける今回の震源付近で過去に起きてきたM6.0~M7.0、深さ30km以下の地震9例についてその後2ヶ月以内の国内発震状況を追跡したところ、フィリピン海プレート沿いという点で南海トラフや琉球海溝沿いと共通している伊豆・小笠原海溝沿いで2ヶ月以内にM5以上が発生した事例は9例中5例とそれほど特徴的ではなかった。

一方で南海トラフ沿い・琉球海溝沿いでM5以上が起きていた事例は9例中8例であり、そのうち6例がフィリピンから1ヶ月以内の発震と高い傾向性を示していた。

またM6クラス以上が観測された事例も9例中6例に達していた。3日後の奄美大島北東沖M6.1や1ヶ月後の種子島南東沖M5.6、1ヶ月後の大隅半島東方沖M5.8と日向灘M5.9のコンボなどの例がある中で、2002年03月のようにフィリピンから2週間後に石垣島でM7.0の大地震が起きたケースも見られた。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。