2019年12月24日カナダM6.0過去事例とその後の国内地震

カナダM6.0地震のごく近くが揺れた過去事例で見られた傾向性とは


 
2019年12月24日にカナダでM6.0の地震が2度相次いで発生したが、ごく近くがこれまでに揺れた事例では、その後日本国内でどのような地震に繋がっていたのだろうか。2019年07月のカナダM6.2における過去事例では太平洋プレートを挟んだ反対側となる千島海溝や日本海溝、それに伊豆・小笠原海溝沿いが揺れていた。

 

2019年12月24日04:49 M6.0 カナダ(深さ約10km)
2019年12月24日05:56 M6.0 カナダ(深さ約10km)

今回カナダで2回続けて発生したM6.0の地震がファンデフカプレートであったこと、東側にはM9クラスを引き起こす可能性のあるカスケード沈み込み帯があることについては既に紹介した通りだが、では過去に今回の震源からごく近くで同規模の地震が記録された際には、その後日本において何らかの傾向性は見られたのだろうか。

2019年07月のM6.2は今回より北側で発生し、当時過去の事例から「8例中7例で2ヶ月以内に太平洋プレート沿いに当たる千島海溝から日本海溝、それに伊豆・小笠原海溝沿いでのM6クラス以上に繋がっていた」と指摘したところ、青森県東方沖や福島県沖、それに八丈島東方沖でM6.4を含むM6クラスが2ヶ月以内に4回起きていた。

では、多少南側に当たる今回の震源付近におけるこれまでの類似事例でも同様の結果が見られてきたのか、ごく近くを震源とする5例について追跡してみると、やはり似た傾向性を示していたことがわかった。

千島海溝沿いでは5例中4例で、日本海溝沿いでは5例中3例で、そして伊豆・小笠原海溝沿いでも5例中4例と、太平洋プレートに沿った場所でのM6クラスがいずれも複数回観測されていたのである。

特に伊豆・小笠原海溝沿いでは5例中3例がカナダでの地震から1ヶ月以内にM6クラスへと繋がっており、鳥島近海M5.5や父島近海M5.6、小笠原諸島西方沖M5.7といった地震が発生していた。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。